●密閉
雨降り寒い。
昨今の三密で思う。部屋に人がいっぱいいたら息苦しい。息苦しいのはこの部屋の環境がいつもと違う成分になったからだ。それは清々しい山の上ではなく、土の中かもしれない。下水道の中かもしれない。妙なガスが多いところかもしれない。ばい菌がいっぱいいるところかもしれない。ウイルスが蔓延しているところかもしれない。放射能が充満しているところかもしれない。とにかくそこはいるだけで不愉快で、息苦しく、思考が停止し、朗らかではない。
そういえばコロナ前から社会は思考停止し朗らかでなかった気がする。息苦しさや生きづらさや息つく暇もないほど忙しなかった。もう人が住むべき環境として異変が生じていたような。テレビなどを見ているとあの満員電車、通勤ラッシュ、夜の賑わい、首脳達の争い、暴言など、とても息苦しいことが多い。コロナ前からグローバルと言いながらこの空間は閉じていたのだ。ここは密閉社会だったのだ。もはや牢獄、監禁。
さてこれからは無理せず押しつけられず自分のできるところから徐々に扉を開いてゆこう。「押しつける」の反対は「突き返す」のではなく、捨てるように喜んで与えることだろう。そうすれば開けたところから息苦しくない爽快な空気が入ってくるように思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿