スイレンを植え替えたはいいが、本当に芽が出るか気になって、隙あらばジッと見てしまう。何も変わりないのに。ほんの少しでもいいから土から芽が出て、生きているんだぞって意思表示してくれれば、心配も吹き飛んで喜び溢れるんだけど。
子を持つ親も同じだろうな。ワシなんかアーティストとして芽が出たのは35歳。その前に何度か芽のようなものが出たけど、全部腐ってた。親は「そもそも根っこが腐っているんじゃないか? 俺の種じゃあダメだろうな」なんて心配したろう。ようやくワシの芽も出て、順調に育ち始めたら、親は「やっぱり種がよかったんだ。俺の子だから、手柄は親のものだ」と言う。
親が安心して暮らせるのはこの地域の手柄だ。この地域が豊かなのは国の手柄だ。国が立派なのはこの地球の手柄だ。地球が美しいのはあなた方一人一人の手柄だ。
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