2020年9月20日日曜日

[7206] 吸う

 ●吸う

奥歯が一本ないところ。そこに義歯を作ってもらった。これでなんでも食える。ところが食うと義歯で唇の内側を噛んでしまう。それも上下だ。どうやって唇の内側なんか噛むのだろうと、食っては確かめる。忘れた頃に噛むからなんで噛むのかなかなかわからない。

 ハタと! ものを噛む前に一瞬吸ってる! 唇が口の中に僅かに吸い込まれるのだ。

 これは、たぶん赤ん坊の時のおっぱいを吸う動作だと思う。このおっぱいを吸う動作が大人になり歯が生え器用に咀嚼全般の動作へと進化する。哺乳瓶ではなくやはりおっぱいは大事だ。この基本の吸うを大人でもやっているのだ。だから大人になってもおっぱいを吸いたい。キスという動作もこの延長だと思った。そもそも赤ん坊は教えてもいないのにおっぱいを吸う。驚くことはない、哺乳類ならみんなそうだから。

 ところで人間は受胎1ヶ月の間に魚類、両生類、爬虫類、哺乳類へと変遷する。そこで思ったのが金魚。うちの池の金魚は僕が近づくとやってきて口をパクパクする。このパクパクが吸うの根源だ! ワシらはみな魚だったのだ!



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