2013年4月30日火曜日

[4107] 現実

大型作品を焼いてもらうために次年子(ジネゴ)窯へ行く途中、車の中で思った。
 最近よく四十五十代ぐらいのオヤジ共が若者に「夢など追ってないで、現実を見ろ」などと言う。オヤジ共の現実とはたぶん「お金」のことだろうと思う。でも僕の若い頃は「大きな夢を持て」とか「若者よ、大志を抱け」だった。その方がカッコいい。未だに僕はそうだ。なぜなら現実こそ夢や幻だからだ。敦盛の「人生五十年、化天のうちに比ぶれば、夢幻の如くなり。ひとたび生を得て滅せぬもののあるべきか」が身に染みる。
 大型作品は思った以上に重い。

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