朝起きると、冬で陽を浴びてないせいか弱気が出る。気分がよくないので、さっさと窓を開け、冷えた空気を家の中に入れ、植物に水をあげ、アトリエを掃除し、描きかけの絵に一筆入れる。これで気が紛れ、少しは弱気が消えるのだが、これでも完璧ではない。歳でも取ったのだろうか。
夜、風呂上がりに珍しい味のビールを飲みながらそのラベルを見た。
『PUNK』、そうだ! パンクだ。
もともとワシは仏像を猫にしてデビューしたんだけど、これって当時のワシにとってはパンク精神だった。単純にやっちゃいけないことをやるような、誰もまだやってない冒険するような、おじさん達の古びた既成概念にメスを入れるような、ワシらしい不自由の破壊であった。エネルギーが満ち満ちワシならではの自由な創造が始った。
こういう感覚が精神の弱気を吹っ飛ばすんだ。
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