2025年10月18日土曜日

[8957] 見るもの=見られるもの

 ●見るもの=見られるもの
 昔『古展』と言う個展をやった。昔の古い民芸猫をほぼ似せて粘土いじりした個展だ。やっていて面白いと思ったのは匿名で誰かも知らない昔の作家さんの性格や性質がわかることだった。「あー、ここでこっちに捻るんだ」「ここは押すんだ」とかの行為だが、自分の行為とは少しズレていたり自分がしない行為だったりする。例えば自分の性格はこうだとやや決めているところがあるので、自分との差異としてその作家の性格性質が見えてくるということだ。粘土だけでなく好きな絵とかでも時に模倣する。その匿名ではない作家と自分の性格との差異を発見し、古展と違って今度は自分の本質を理解する。そのうち自分と作品の間に隙間がない見るものが見られるものになる。今回のサトリ作品はそれである。





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