2015年9月29日火曜日

[5389] 杖


保険屋さんがやって来た。全国一斉に火災保険が値上げすると言う。ちっと考えてみた。
 未来のために『転ばぬ先の杖』の約束事をする。この『約束』ってものが怪しい。未来は不確かなのが当たり前なのに、約束などと言う確かっぽいことをしようとするから怪しい。「明後日、行くね」ぐらいの、未来が怪しくならない程度の約束ならいいんだけど。しかしそうでないなら、怪しいものはいつまでも怪しく、安心を求めた筈なのに心の奥深くに不安が残る。頑張って正しいように言うのは却って怪しい。将来の安心安定、抑止のためとか言って、杖はどんどん増えて大きくなって、本来の役には立たず、いつの間にか人は杖のために生きる部品となって、その杖のために本体が使い捨てされる。
 家族が杖だった。そして金が杖になった。次は何だろう? もともと精神の中には軽くてシンプルなMy杖が存在すると思う。探してみようよ。

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