この間割ったクルミの実を毎晩数個ほじくって食べているのだが、まとめて食べたら美味いだろうなぁとしみじみ思う。
隣村にとても人気の千本団子というお店があって、そこのクルミ団子は団子よりクルミの方が多い。そりゃあすこぶる美味い。あの量をほじくるとなれば至難の業だ。小型の錐のような千枚通しでほじくるのだけど、もう既に二度ほど指から血を流している。割った殻のカスが混じるのでカス取りが大変。お店ではどうやっているのだろう?
昼飯食ったあと、クルミをいっぱいほじくり、カス取りをしたがいくらとっても細かいカスが残る。まとめて食うとガリッと弱い歯を痛める。それでも一時間ほどやった。
ふと思った。買ってきたクルミの実を他人にあげたくはないが、この苦労したクルミの実を人にあげるのは厭わない。普通なら逆のような気がするんだけど。ほじくっていたあの時間、下らん思いは消え、無になっていたから、ケチなワシの心も昇華され少しは洗われたのだろうか。
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