2015年11月26日木曜日

[5447] 振り


ウンコしていて、ハッと粘土のいいアイデアが浮かんだ。忘れないうちにやろう。ウンコなどやってられない。とりあえずケツを拭いて、さっさとアトリエに行かねば。焦る。水を流すレバーを触ろうとしたが、手が届かない。こんなことより急がねば。便器の蓋をおろそうとしたが、これも手が届かない。もう身体は便器から離れているのだ。でも流さねば。もう一度流すレバーと蓋を触ろうとするが、やはり手は届かない。二度空振りする。ふと隣に置いてある猫のトイレが目に入った。猫はウンコしたあと、それを隠そうと手でないないする。でも振りだけで終わることがままある。まるで今の自分だ。笑った。笑った途端アイデアは水に流れた。

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