ポストにラブレター?
便せん4枚に書かれた女性からの『自由自在堂』の感想だった。
簡単にメールで文字を送れる時代に
丁寧な手書きの手紙
しみじみじっくり読まさせてもらいました。
出だしの「拝啓わじん様」
なんか懐かしく心地良い。
下記は手紙からの抜粋です。
『拝啓 わじん様
大寒とは思えない穏やかな陽ざし、屋根の雪が地響きのような音をたてて滑っています。『自由自在堂』やっと読み終えました。面白かったです。「生」で終わった物語‥‥振り出しに戻って読み返してみると、あっ「死」から始ったんだっけ‥‥輪廻ですね。ワガジン1の『春フタタビ』を読んで、わじんさんにメールした時、返信に「生きて半分、死んで半分」という言葉が返ってきました。相通ずる思想を感じとりました。自在堂を中心とした伸びやかな青春群像、とても具体的で目に見えるようでした。色っぽく楽しいものでした。私は最後の方の化石の話を読んで、ノーベル賞を受賞した大村智博士の顔が浮かびました。それと地球ステージを主催している桑山紀彦先生です。また、多少若い時分に宮沢賢治を読んだ時、とらえどころのない詩に、私の中で消化されないままだったものが小説中で提示され、ストンと私の体の中に落ち着きました。‥‥ 云々。ごきげんよう』
「ごきげんよう」だなんて、どこかのお嬢様だったのだろうか?
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