猫というものを素材にして22年もなるんだけど、今日、未だに猫が作れないことに気付き、久しぶりにちゃんと作るぞと頑張った。
昼、お客さんがあり、子供が就活していると言う。僕の頃とは状況が違うと言ってしまえばそれまでだけど、僕は二十二歳のとき、就職決まっていたのに、初日に辞表を出し芸術家の人生を歩むことにした。初めて油絵を描き始め、金がないのでゴミ漁った。どうせなら絵で一攫千金当ててやろうと思った。芸術のことなどさっぱり解らないので、とりあえずいろんなことを独学した。本は毎日一冊読んだかな、映画は年間300本は見た。絵も毎日何枚も描いた。ライブハウスとクラブは裏から入った。間違って金が手に入ったときは生活費の安い外国に出かけた。二十カ国ぐらい回ったと思う。
努力の甲斐あったのか、政治権力にも経済権力にもシッポを振らない、世界中どこ探してもいない、僕だけの世界観でメシ食っている猫人間になった。ざまあみろニャー。
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