忙しい時間も過ぎ、やっとコーヒーが飲めるぞと豆を挽いていると、玄関に誰かが? 心静かにしようと思っていたのに、誰かと思えば、心をかき乱す奴、父親だ。
「一週間前に悟った」と父親は言う。若い奴がこんな台詞を吐いたら、それはエゴだと返してやるが、88才だから本当なのだろう。「人はみんなそれぞれ考えが違う」とのこと。これは父親ならではの言葉だ。なんとなく清々しく感じた。
経営者や政治家のようなリーダータイプは自己主張が激しく支配欲も強くワンマンである。父親もそのタイプだ。「これまでの人生は間違っていた、自分は馬鹿だ」と、あの自己中心で自己正当化が甚だしい奴が自己を省みている。「日本の政治家もそのうち悟るよ」とも言っていた。でも彼らの88才はまだまだ先だ。
なんか生まれて初めて父親とマトモに会話したような気がする。まさか、逝ってしまうのかな?
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