●優しさ
雨降りです。
作品を移動に美術館に出かけた。美術館の玄関を開けたら、向こうにお婆ちゃんがいた。手伝いの人かなぁと近づいたら、なんと館長だった! なんか哀れに見えた。
移動は作品が壊れることもなくスムーズに行っていたのだが、、、、最後の最後に、サギの木組みがバラけて落ちた! 問題を噴出した作品だったせいもあって、大笑いしてしまった。館長、ガラスは割れてないよ! 館長がすかさず、ひっつき虫を持ってきてくれた。今日は何かと優しいぞ。
帰る時、小雨降る中、館長が傘もささずに僕らを見送ってくれた。
さて館長の今日の優しさ。雨が降っているのに見送るなんてのは押し付けがましい善意で、まったく嬉しくない。かえって気を使う。
これはいじめっ子がいじめていじめて優しくするようなもの。いじめられた者はいじめと対極の優しさに囲まれて、逃げ場はない、自由もない。囲い込み漁みたいなもんだ。
みなさん、優しさには気をつけた方がいい。その優しさの裏には尊大不遜や虚栄心・偽善などがある。すべての表には裏がある。優しさに力を入れるよりその裏の尊大不遜を断捨離することの方がまだ他人に自由の可能性を与えると思う。
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