2025年9月4日木曜日

[8913] 四法印

 ●四法印
 11月の個展会場は5m×6mの部屋が4つある。4ということで四法印が過った。四法印とは『一切皆苦』『諸行無常』『諸法無我』『涅槃寂静』だ。
 試しに4部屋を四法印として作品をイメージしてみた。
 『一切皆苦』とは一般的には世の中思う通りにいかないこと。私の考えでは「イマイチ足りない」ってこと。これが基本。そこで展示はイマイチを補うために祈りや願いなどの招き猫や猫神様かな。
 『諸行無常』は一般的には全ては移り変わる。私の考えではイマイチ足りないがずっと続くってこと。生きているからこそイマイチ足りない。完全なら終わってしまう。だから裏を返せば毎日毎日が新鮮。展示は日々是好日のおみくじかな。
 『諸法無我』は一般的には全ての存在は固定した実体などない。私の考えではイマイチ足りない全てはつながって存在しているってこと。展示は小さい自分を超え大きな自分で生きたスウォスス猫の物語かな。
 そして4つ目、『涅槃寂静』がサトリだ。一切皆苦ではイマイチ足りない自分にもがいているが、涅槃寂静では無常と無我を身体で知ったので「イマイチ足りない」が「イマ満たされている」に目覚める。もがきは収まり、静寂のニルバーナよ!
 ところで『almost』は「all+most」で「全部最高」なのに「イマイチ足りない」って意味だ。日本語でも「成功しても満足してはいけない」という言葉があるから同じだろう。四法印は不完全が完全、だから完全は不完全だ。全ては言葉での固定を超えていて無常なのだ。





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