2025年11月18日火曜日

[8988] ニルバーナ語

 ●ニルバーナ語
サトリの部屋一室だけは撮影禁止にしている。
写真を見て知識にしてもその人自身は生きない。
喉が渇いたからと他人が飲んでいる水を見てもダメだろう。
自分が飲まなければ渇きは癒やされない。
サトリ画を見た人に感想を聞いた。
何せ近藤亜樹さんがこの絵を見たときの言葉がすごかった。
それによって僕はこの絵を再び描くことになり
『サトリ』という言葉が浮かびバラバラだった作品が合一した。
ありがたいことに画は三部作まで広がった。
その部屋に入ったお客さんの言葉が下記だ。
「びっくりした」「わじんさんが思っている以上にすごいですよ」
「怖い」「異質に感じた」「えっ?、見えなかった」などなど。
これらの言葉をニルバーナ語とした。
しかし「見えなかった」には笑えた。
人は自己意識が見たいものしか見ない。
見えないものには恐怖を感じる。
この見えないがあることで全ての見えるが輝く。
台風は中心の静寂をひっくるめて台風なのだ。
*台風の静寂に恐怖はないはずだ。





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