朝、薪のことで男がやって来た。
彼は40歳、言葉はすごくシンプルで、
聞けば職業は無く、何でも屋さん。
夏は海と戯れ、冬は山と戯れ、
普段は大地と戯れ、家も道も自分の手で造る。
土から生まれたような、
地球から生まれたような、
そんな力強さを感じた。
こういうのを『人』と言うんだろうと思った。
普通の人間は社会という機械の部品だ、だから悩む。
『人』は歓喜で生きているようだ、とても興味深い。
それにこの『人』はワシの家を見て
「センスがいい」と。
『人』に褒められるのは嬉しいもんです。
『人』の気のおかげで、土から気を生んだ。
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