2017年10月14日土曜日

[6135] 橋の上

猫祭り系の作品を『猫の内側』とし、
『STOP』系の作品を『猫の外側』という言葉で括った。
とりあえずその方が伝えやすい。
この内側と外側の間には境界がある。
それが『STOP』作品集の中の作品『橋』だろう。
僕らは橋の上にいるのだと悟った作品だ。
だから僕らはこっち側にいるわけでもなく、
あっち側にいるわけでもない、
橋の上にいる。
猫で言えば内側でも外側でもないことになる。
ものは内外の区別をつけることで
いろんな名称が生まれる。
過去の僕にとっての猫とは
猫の内側を意識している時の名称だった。
だから外側へ行くということは
猫が消えてしまうことと思えてしまう。
消えてはいけないから内側にこだわる。
しかし僕らは橋の上だと気付いた時から
内や外の区別は放たれる。
境界という概念は消滅する。
つまり『猫』や『橋』などが
幻想だったことを知る。
我々は永遠に渡れる広大な
表現し難い自由の中に存在する。

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