●渋戻り
個展が終わり気が緩んだのか風邪。そこで柿。日本柿は英語でもKaki。そんじょそこらにあるものでない特別な果物。『柿が赤くなると医者が青くなる』と医者が恐れるほどのもの。薬会社だって潰れてしまう。柿タンニンは最強の抗ウイルス効果があって風邪やインフルコロナなどなんでもやっつける。熊は冬眠前に柿を食べ便秘にして体から栄養を逃さないようにする。
ちょうど2週間前に焼酎漬けした柿。めちゃくちゃ甘い薬じゃ! ところでいっぱいあるので食い切れない。そこでSSがジャムにした。なんと! 甘くなった柿が熱によって渋柿に戻った。『渋戻り』と言うらしい。渋抜きとはタンニンが甘味になるのではなくタンニンを水で溶けないものにするらしい。口の中ではタンニンが溶けず、身体の中に入ってから医者も薬もいらないほど役に立つ。素晴らしい! 柿タンニン。
渋抜きは悟りの喩えとして使われる。内的変容があったからといってもまさに苦タンニンはあるのだ。それに『渋戻り』苦まである。渋抜いた内的変容者が偉ぶって人集めて稼ごうと熱くなって言葉でたぶらかす。これが熱による渋戻りだ。良さげな言葉を固定概念にして離さず抱え内的停滞しているからだ。内的変容のはずなのに。まずは言葉を離し身体を使って自然の苦に親しむことだね。あとは何度でも渋抜き、のぼせた頭を冷やすため日々坐禅。さて冷ます熱はないが風邪、薪ストーブの前で柿を食い生姜梅番茶を啜る。



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