●大ガラス
去年暮れ、サトリを展示してから彼岸の悲願『猫でない』作品を次々制作している。
デュシャンに『大ガラス』というのがある。ポーの「大鴉」に掛けた大きなガラスの作品だ。彼の作品『泉』は多分ゴミ捨て場で拾って持ってきた便器だから、それとはまるで正反対で職人の高技術を多様に注ぎ込んだ金掛けた作品だ。どっちもイタズラ好きな天の邪鬼ぽい。『泉』は便器、『大ガラス』には「‥裸にされた花嫁‥」などのサブタイトルをつけているから同じ下ネタだ。デュシャンは一般的に現代美術の先駆者と言われているから、目の上のタンコブだ。いずれデュシャンを自分の中でクリアーしておかなければと思っていた。
実は30歳の頃、そんなものを作るのに土が必要だからと山形の実家で制作していたが、途中で猫作家になって忙しくなってしまい忘れていたのだ。あの時はペリペリがなかったし、今なら土がある山形に住んでいる。これで完璧にできる。雪が溶けて春になったら庭の土にこれの種を蒔こうと思う。




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