2026年8月6日木曜日

[9249] 垂直・水平

 ●垂直・水平
 『夕陽』と『海』の作品依頼。
 なかなか難しいテーマだったが、作品ができて暫く経ったので、制作過程の心の流れを思い出し記述する。
 私は早朝坐禅をするので朝陽は毎日見る。夕陽はたまにだ。しかし昇った朝陽は数時間後に沈むのが夕陽だから、私は夕陽の始まりを観ている。海は滅多に見ない。でも目の前に川がある。その流れた先が海だから、私は海の始まりを毎日観ている。人間は名称で自然界を分割するが、本来自然界は分割されたものではない。刻々と変化するだけである。
 添付写真は数年前に行った日本海の夕陽。写真では素晴らしい夕陽だが、これを部屋に飾る気はしない。本物の夕陽を超える写真や絵などない。もはやそれは別物だ。私は花は描かず華道の剪定鋏と剣山と花器で花を表現したように、描かないで描きたい。
 数日間、沈思黙考した。見えたのが『垂直・水平』だった。夕陽は縦に沈んでゆく。まずはこの絵を描いた。納得感があった。次に海、海は横に水平に広がる。そのまま水平線を一本ペリペリするのは安易だ。海の青さは空から深海へ見えない垂直の軸がある。これで夕陽と海は『垂直・水平』と融合した。これを意識できたことはかなり嬉しい。これは坐禅の姿勢に通じるからだ。




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