2014年8月15日金曜日

[4979] 人間万事塞翁が馬

人間万事塞翁が馬
 『人間』と書いて「じんかん」、人のことではなく世間のことね。
 意味は、老人の馬が逃げて、隣人らが「不幸だね」と言ったら、「これが幸福にならないとは言えないじゃん」と老人。暫くしたら逃げた馬が馬の仲間いっぱい連れてやってきたので、隣人らが「良かったね」と言ったら、「災い来るかもしれないじゃん」と老人。そしたら馬に乗った息子が落馬骨折したので、隣人らが「可哀想に」と言ったら、「これが良かったりして」と老人。その年、戦争始まり、村の若者皆死んだけど、息子は戦争行かず生き延びた。
 これって「世の中の禍福は予想できない」という諺らしい。まあ格言好きはそう捉えるんだろうけど、老人は隣人らの面倒な戯言(たわごと)に、しょうがなく本当のことを言っているだけだと思うよ。

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