2018年7月23日月曜日

[6417] ツンや

ツンや
ツンが亡くなった。
 2週間以上も前、玄関先のスズメの巣をとったら、ヒナがいた。親に返そうといろいろ工夫したが、見捨てられた。保護し、初めはスポイトですり餌をやる。そのうち虫や粟をあげる。庭には猫がいるので玄関側で巣立ちの練習。しかし飛ばしても飛ばしても戻ってSSの頭に止まる。そのうち屋根を超えて庭にいるSSのところまで飛んできた。猫のいる庭はやばい。放し飼いはやめて、鳥カゴに入れ、1日に数度、カゴから出して巣立ちの練習をさせた。草むらにいる虫の取り方の練習もさせた。玄関前にあるカエデの木に餌箱を取り付け粟を入れる。トンビなどから身を守るためにカエデの葉の中に隠れ、一人で餌を食う練習。練習成果がでて、飛んだらカエデの木に止まり粟を突くようになった。それでも巣立ちはせず、SSが近づくと頭に飛んできて、体を膨らまして翼を下に少し下げ小さくパタパタ震わす。この形と仕草がとても可愛い。本当は大人のスズメのようにスーっと細くなるのだが、丸くなることで可愛い子すずめを演じ、翼を下に下げて、飛ぶには不十分なことをアピールしているのだと思う。SSは餌の芋虫探しが大変なので、ケールやブロッコリーについた小さな芋虫を掴まえ食べごろの大きさになるまで養殖を始めた。
 ところで最近、大きく飛んだ姿を見ていない。いつもは結構飛ぶのに、ここ数日、SSの後ろをついて歩く。SSが草を取っていると足の上に乗る。猛暑が過ぎるまで飛ぶことを止めているのだろうか? 猛暑の中、スズメ教育に熱心になりすぎ、SSが熱中症で寝込んだ。昨日はツンも元気がなかった。一緒に熱中症になったのだろうか? 涼しいところにカゴを移動。今朝は元気。ハエと芋虫を食う。昼ごろ、元気がない。暑いのか? 腹が空いたのか? 涼しいところに移動。しばらく経って見たら、全く元気がない。40度はあるという体温、暖かくない。SSがドライヤーで温めたりいろいろ施したが、数回悶絶してのち、息を引き取った。
 これは世の中に頻繁にある他人にとっては本当にどうでもいい些細な動物の死だ。けどツンがあまりに懐いていただけに、喪失感が大きい。
 だから今、僕はとても切ない!

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