2018年8月8日水曜日

[6433] 頼り甲斐

頼り甲斐
「お! キレイ!」
この新鮮な感動から始まったペリペリ。
青天の霹靂、セレンディピティ。
 そして最近
『足腰立たなくなったらこういうタッチで描きたい』と思ってた絵。
 それはペタペタ塗りで巨大な時間の流れの中にいるようなゆったりした心地良さがある。この『心地良さとキレイ』を他人がどう感じるか知る由もないが、僕にとっては文句のつけようがないペタペタ&ペリペリで、まだまだ成長段階なので悩みも喜びも多い。
 ところで知識もありエネルギーもあり金もある。そんな条件のもとならいろんなことができるだろうと思う。だからそれらを欲する。社会や歴史という巨大な魔物を動かすためにはとても重要な栄養素かもしれないが、実は、それらが手に入っても己の本当のことは何も解らない。知識に頼りエネルギーに頼り金に頼っているから、頼るが前提のことしかできない。自らの創造が内に篭ったままだ。知識は誰かが書き記したものを集め分析はするが、それらはどう捻くり返しても自分のものではなく、自分の考えだと思い込んでいるだけに過ぎない。エネルギーはいつまでもあるものではなく、そんなに豊富でもなく、いつかは無くなる。そんな心配が巣食っている中でのエネルギーなど高が知れている。お金はどこか他所のの無人島のようなところでは意味がない。僕らはこんな大勢がいる文明社会の中に暮らしているが、内面を眺めれば意外にもここは独りぼっちの無人島に他ならない。頼っていたことごとくが頼り甲斐のないものなのだ。
 僕は今、自分の内から出たペタペタとペリペリが他の頼り甲斐があると思わされているものに侵されないように慎重に育てている。

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