●自由自在堂
我が小説『自由自在堂』が頭を過ぎる。
この小説は
二十代の頃
絵描き目指した僕に、
12年間、
毎日のように飯を食わせてくれて、
絵の具までタダでくれ、
画廊を作ってくれて、
僕の展覧会までしてくれた、
まあ素晴らしい画材屋さんの話だ。
奥さんが8年前の今日亡くなったのだ。
こんな親切の塊の画材屋さんのことを
僕が書かなければと思って
小説にした。
でも話があらゆる方面に枝出して
画材屋の話から
僕のアート論になっちまったさ。
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