●楽しみ
昨日の『吾唯足知』の『足るを知る』について質問があったので少し説明。
『足りている』とは『足りない』意識が根っこにあって、その後『足りている』と納得する。重要なのは根っこにある『足りない』の方です。この根っこを無視して、表面だけ満たそうとしても、やはり根っこは『足りない』まま。実はみんな『足りない』んです。だからいろいろ言うしやるんです。大金持ちのジョブスももう少し長生きしたかっただろうし、『足りない』んです。『足りない』のを人のせいにしたり社会のせいにしたりしますが、他人も社会も『足りない』んです。『足りない』から奪いあうのです。
そこで根っこの『足りない』をよく観察すると、逆転の発想で『足りない』から余裕がある、ということに気づきます。水がコップに半分しかないのは足りないけど、まだ水を入れる余裕があるわけですね。Stay hungry 腹が減っているからなんでも美味しい。Stay foolish バカだからなんでも知ることが楽しい。この余裕と楽しみがあるから『足りている』になります。本当に心身が知るべきは、この『足りない』からこそ『足りている』、二つの間にある『楽しみ』なんです。
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