●トレペ
秘宝展の展示会間近になってすごいアイデアが降ってきた。
少なからず秘宝展に不安があったのだろう。雁字搦めの世間に自由の救いを求めて秘宝展となったものの、公の場に秘宝など出したら、キリキリしたご時世だしヤバい。それに規制か反抗かなどの二項対立は好まない。そういうのは西洋の思考で政治的には敵か味方か。医学的には西洋医学か代替医療か。プラシーボやノーシーボ、主観的な思い込みだ。どんなに言葉を積み重ねてもそれはそのまま反対の概念にも当てはまる。人の思考は狭苦しい二項対立だ。一項を抵抗否定するなら次に己の居座るもう一項も否定することだ。コインの表裏は同じコインだ。ならばコインそのものを捨てる。これで清々しい。
そしてついに清々が降ってきた。
『隠す』:それは不自由で偽善で面白くない。
『出す』:それは自由だが隠すへの抵抗だ。
降ってきたのは『トレペ』だ。僕はこの半透明の素材が気に入っていて、いたずら書きしたり破ったり穴あけたりして展示会で使ってきた。今回はトレペが最高に生かされる。半透明なのに二項分断のない透明感覚だ。秘宝展の12メートルのショーケース、トレペで子供の目の高さちょい上を覆う。
見える見えない、見えない見える。
*写真:これまでのトレペ展示

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