東京にいる頃、『さくらんぼわじん』というさくらんぼの通販を十年以上やっていた。父親がバカなワシが絵描きで食えない間、なんとかワシの知人達にさくらんぼを売って、少々の画材代になればと企画実行したのだ。直売だったので安く、この辺りはさくらんぼが美味い土地なので、不味いアメリカンチェーリーをさくらんぼと勘違いし、本当の高級な美味いさくらんぼなど食った事のない都会人には「えっ! さくらんぼってこんな美味いの?」と大変驚かれ、十年以上もお得意さんになってもらった。おかげで画材も手に入ったわけだ。
ワシの叔父さん、父親の弟が昨日いきなり倒れ意識不明になった。父親はもうさくらんぼを完全に止めると言う。何かが一つ終わろうとしている。
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