2017年5月22日月曜日

[5990] アート魂

 僕が20代の頃、絵を描いていたら、全くアートのことなど知らない父親が「キャンバスの上に割ったガラスを貼って絵を描くのはどうだ。迫力あるぞ」と自分のアイデアを言ってきた。面白い父親だと思った。
 当時、ニューペインティングという絵が流行していて、アメリカではシュナーベルという作家がキャンバスの上に割った皿を貼って絵を描いていたのだ。普通の人がそんな絵を見たら「芸術は解らない」と決めつけ、自分の狭い殻の中に閉じこもるだろう。父親は既成概念に捕らわれない自由な発想を持っているなぁとその時思った。
 僕の勝手な思い込みだが、一昨日の絵日記の交通標識は、そんなアート魂を持った父親が死に際に発した僕へのメッセージだと思うのだ。『STOP』を育ててみようと思う。

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