2021年4月9日金曜日

[7407] メガソーラー

 ●メガソーラー

 隣村にメガソーラーを作ろうとして、反対の声が上がった。ここだけでなく隣の県や全国至る所であるようだ。原発以外の自然エネルギーだから良いと思っているのだろうか? 

 大体他の国と違って日本は森林が豊かだ。この恵みははるかに多く、他国にない文化や食や風景を生み出している。何かやるのに、砂と石だらけの一神教パラダイムの他所の国のマネしても始まらない。とりあえずこちらはどこにもないアニメ盛んなアニミズム文化を持つ、惑星も衛星も空気も森林も川も動植物も微生物も菌も八百万の神々が大宴会している国なのだ。森林伐採して山を削れば保水能力はなくなり、大雨が降れば地滑りや土砂崩れ、洪水が多発する。それに豪雪地帯だからそんなペランペランのソーラーすぐに潰れるし、雪で埋もれて電気どころでない。誰がどうやって雪掻きするの?

 前に出羽三山のところに風力発電を作ろうとして反対され中止になった。当たり前のことだ。作る方がちゃんと地域のことを解ってないといけないのに、他所もんがやったりしている。人は今の思考では、みなエゴイストだから、自分のところさえ良ければいいわけで、他所の北国なんか金にさえなれば、そこに住む人がどうなろうと考えず、金が一番と御託並べて金で釣る。住民も金さえあれば豊かになる、ダメならどこかに引っ越せばいいと将来は考えない。どこに引っ越しても問題ありなのに。

 ところで昨今は、いくら洪水や原発やコロナの死者が少ないとしても、そのうすら気色の悪い不安はストレスを増大させ、気持ちを消極的にしてしまう。危機感と感性を持った心ある人々の「地球」を考えている気分を落ち込ませる。その対極として、お金をかけたスポーツ祭りで盛り上がろうとするが、それは今のところ、宗教や哲学や文学などに興味のない、傲慢に物事を押し通す、「地球」ではなく「金球」嗜好の、不安などあまり気にしない図太い神経の者共の賑やかなグループパーティでしかない。

 喩えれば、大木の地中の根とは、感性豊かで深く掘り下げる哲学や芸術の人々だ。地上の高みを目指す幹や枝、華やかな花、美味しい実が科学技術や実業、政治や経済などだ。地中の根が弱くなったら、地上の枝は枯れ、花も咲かない、実も成らない。ミツバチも鳥もこない。根と実は繋がっているのだ。地上の枝や実には、根が地下深くにあるから見えないだけなのだ。見えないから無いわけではない、要らないわけでもない。根を大事にしないと、木はそのうち完全に枯れる。地球や人類の根を研究しているまだ日の目を浴びてない多くの研究者がいるはずだ。なんでも根があれば復活できる。だから根は重要だ。「金球」という造花、それは生きてない。やはり生きるには「地球」なのだ。



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