2022年7月11日月曜日

[7864] 予告された殺人の記録

 ●予告された殺人の記録

焚き火をじっと見ていた。

 ふとガルシア・マルケスの本『予告された殺人の記録』というタイトルが過った。内容は忘れてしまったが、そのタイトルが気になった。

 一人のリーダーが殺された。物事には表があれば必ず裏がある。表と裏は同じものの表裏だ。敵対しているわけではない。表が危うくなれば裏だって危うくなるに決まっているから裏は表に注意を促す。危険を回避しようと、裏から表へのそんな促しが数年間で何度もあったはずだし、抜け道だってあったはずだ。しかしリーダーの親戚や友達や仲間たちは聞き入れず、リーダーを煽り、持て囃し、のぼせさせ、「やるぞ!」と言わしめ、「勇気ある行為だ!やれ!やれ!」と褒めそやし、誰も止めなかった。そしてついに殺された。まるで人身御供だ。集団がみんなして殺したのだ。集団とは誰も自己を持ってないから集まる。自己がないから盲人が盲人に道案内してもらっていることに気づかないで盲信してしまう。






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