●トライポフォビア
蓮の花托のあの丸いっぱいを嫌いな人がいる。トライポフォビアという名前の恐怖症らしいけど、ワシの姪っ子がそうだ。自然界にはこのような模様がたくさんあり、危険な生物や病気の視覚的特徴を想起させる。生物はこれを嫌悪することで近寄ろうせず、自分の身を守っているのかもしれない。逆に作家の草間彌生さんの水玉のようにこのようなデザインを身につけることで他を嫌悪させ身を守っているのかもしれない。ペリペリやってて丸いっぱいとペリペリが少し似ていると思った。でもペリペリは曲線より直線が多い。だから多分生物的な防御デザインではない。それになぜか嬉しいのだが、僕の絵を見た人の多くがクールで透明感があるという。精神を透明にするためについた色をペリッと剥いでいるからだろうか。粘土作品は可愛いとか日本民芸とか経済とか重層的にいろんな色や匂いがついているから、それとは対照的な方向である。だからこそペリペリはプラマイナゼロのバランスを保つよう必要なものとなる。このバランス感覚が防御になるのだと思う。人生綱渡りで落ちないためにね。
0 件のコメント:
コメントを投稿