●クール計画 その1
どうも暑さ対処法が間違っていたようだ。
山形の夏はクソ暑く、日本最高気温の記録を何十年も維持していた。冬はクソ寒く雪深い。この寒暖の差のおかげで食べ物が日本一うまい。だからこの家は住み心地を最大に考慮に入れ、大学で建築学んだけど、忘れたので思い出し出し、一年間も考えて考えて、ノート10冊以上もエスキースを描き設計した家だ。ところで『家庭』とは家・庭と書く。庭は家で言えば居間ぐらい大事だ。
さて僕が家を猫にしたのは仕事上のシャレだ。建築としては住人の暮らしやすさの点で内外いたるところに新アイデアを盛り込んでいる。家の配置は太陽の運行に合わせて東・南・西へと細長く曲げて作ってある。また冬はすべての部屋に日が差すようになっている。だから北側の寒い部屋というものがない。猫の毛に防熱効果があることから外壁は木を段々にし毛並みではなく木の波を作り、内部の温度上昇を抑えている。光熱費も抑えられる。だからエアコンなど無くても方角や窓の位置などで涼しくなるようにしてあるのだ。ただし建築に完璧はない。僕は夏と冬では冬の寒さ対策の方に重きを置いた。それでも夏は過ごしやすく設計したはずだ。
それなのに熱中症! 何を間違ったのか?
今朝、とうとう気付いた! 暑いからとすべての窓を全開にしていたのだ! 日が差している方角の窓から外の熱風が入るに決まっている。お蔵の中がひんやりしているのは日が入らないからだ。
そこで日の差す窓は閉めてブラインドを下す。天井ファンを強く回す。涼しいではないか! まあ今日は猛暑じゃないけど。これならエアコンなど無くても安く快適に暮らせそうだ。他の家を見ててバカじゃないかと思うことがある。エアコン、除湿機、加湿器、ファンヒーターと、空間が息苦しい。お前んちは家電屋か!
とりあえず北側観音窓全開のため窓下にチョコ脱出防止柵を大工した。チョコは意外と賢く、網戸は開けるし蛇腹の網は潜って出る。ピニャモがそれを真似する。
これでこの残暑を乗り切れるか、実験ですね。
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