2020年9月25日金曜日

[7211] 分別

 ●分別

 この間、歯科衛生士のおねえさんに質問した。

「歯も磨いてないジジィの歯を汚いと感じますか?」

「どんな人の歯も汚いと感じません」

「じゃあ、キレイ・汚いという概念を超えているんだね!」

「歯はそうですけど、排泄物はダメですね。介護の方はキレイ・汚いはないんじゃないかな」

 数日後、訪問看護士の女性と会った。そこでキレイ・汚いについて質問した。やはりキレイ・汚いなどのチンケな概念は無いらしい。ジジィの肛門に指を入れてウンコの色や匂いで身体の具合がわかると言う。驚き! 変態でない限り、やはり経験はかなり重要だ。キレイ・汚いなどの余計な分別概念が消えて、そのキレイ・汚いの向こうにある病気や害がしっかり見えてくる。彼女は仕事だからと言うけど、いやいや素晴らしい。何が素晴らしいかと言えば、仕事はもちろん、争いの元である孤独や孤立化してしまう分別や差別の概念を消し去っていることだ。


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