2020年9月27日日曜日

[7213] 自己中

 ●自己中

子供は自己中である。他人の身になれないからである。例えばお母さんと子供が向かい合っている。お母さんが「あなたは何を見ている?」と質問する。子供は「お母さん」と答える。では次に「お母さんは何を見ている?」と質問する。ここで「僕」と答えれば、自分を客観視する思考が育まれたことになる。他人になれたわけです。

 子供は成長する。次に家族や仲間や地域という集団になる。自分の集団のことはわかるが、集団以外の気持ちがわからないなら集団に寄り掛かった自己中である。子供の自己中と同じで他人の思考がわからないから遠くの他人に思いやりは生まれない。自分の集団の傷つくのを防ぐために自己主張する。外は敵だ。他者を攻撃する。差別思考が生まれる。

 ここで子供の自己中と同じように、自分らの集団を冷静に客観的に批判できれば、集団に頼った自己中がクリアーされ、次のより良いステージに向かえる。

「あなたは何を見ている?」

 そして次の質問をクリアーできれば会話が始まる。それが発展する可能性だ。停滞は淀みだ。



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