●空回り
庭でお茶。
風が強い。
見れば川辺の柳は緑色がかなり濃くなっている。
庭の桜もモモもユキヤナギもブルーベリーもほぼ満開だ。
初めて聞くさえずりだと思って双眼鏡で眺めてみたらカワラヒワだった。
池のメダカは家の中の水槽のメダカよりずいぶんと大きい。
こうやって見ているとずいぶんいろんなものが変化著しい。
「田舎はのんびりしていて時間が経つのが遅い」などと言われる。
それは変化目まぐるしい『頭』からの視点であって真実の時間ではない。
平坦な道路で坂道用のギアを入れた自転車を一生懸命漕いでいるようなもの。
足の空回りが時間ではなく自転車の進んでいる距離が時間だ。
いくら世間の何もかもが速くなっても桜が咲くのは毎年この時期だ。
人間だって敢えて気付こうとしないだけでこの時間の流れの中にいる。
自然とは空回りばかりする頭の欲求を無にしてくれる風景なのだと思った。



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