2013年12月29日日曜日

[4350] 豊か

去年や一昨年と比べ、ずいぶんと雪掻きのコツもつかみ、雪囲いもうまくでき、屋根の雪下ろしだって前と比べコツや術を身に付け上手くなっている。だんだんとここに住んだ当初の苦労は喜びに変わってきている。ここで、ふと気付いた。
『雪掻きは生涯終わることがない』
雪国に住む人にとっては少々酷なことだが、本当だ。しかし、どこに住んでも苦は付きものだ。人々は大きな変化を求め、その結果を出すことが豊かになったことだと思っている。  ふんだ! 違うな!
 ワシのこの雪に対する進歩は、この地方の人間も豊かになって創造力もついたということなのだ。大変化も結果も出してないのに、だ。ワシのこの台詞、生意気で偉そうだけど、確信がある。
 何が人々の心を豊かにしているって?
『ワシの日々の生活の僅かな進歩が、この地の人々の心を豊かにしているのです』
 どうだ、恐れ入ったか!

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