●高校生
「すべての人は世界を変えたいと思っているが、自分を変えようとは思っていない」とトルストイは100年以上も前に言った。今も社会を変えようと思っていても、自分を変えようとはしないから、人はあいかわらず成長していないのだろう。
人は学校制度のせいか、知性の成長は高校生ぐらいで止まっている。優秀な者でも大学受験まで。それ以降は変化するよりも知識の蓄積に専念する。社会でいまだに学歴社会が通用するのは、知性がここで止まっている証拠だろう。テレビでは知識の多さを競い合っている。それに大人になっても高校生の性質の暴力や暴言で物事を解決しようとする。優れた知性の人やリーダーシップの取れる者はどうかというと、自分の都合のいいように社会を変えようとするけど、やはり自分を変えようとはしない。個人の変化は内面ではなく、嗜好や表面上の考え方ぐらいなものである。だから現代人の知性の成長は高校生で止まっていると言える。年寄りも「若いね」と言われ喜んでいる。問題はこれが世界の不幸の元だということ。この不幸、高校生に解決させたほうがまだマシかもしれない。
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