●自分ら第一主義
昨今は『自分ら第一主義』の群れが幅を利かせ分断を起こしている。群れるのは自分らの身を守るためだろう。その集団は一番大きな勢力を持つが世界が憧れるようなものではない。全てにおいてトップであるようなイメージがあるが外向きの宣伝が上手なだけで内実は荒んでいる。喩えれば家族が崩壊し皆いがみ合い怯え不安しかない裕福そうに見える家庭のようなものである。
ところで富だけが価値あるような一方通行な思考、つまり線的思考、それは『わ』ではない。部分である。反対方向の『貧』の持つ豊かさを忘れている。
『貧』とは『「自分は欲しがっている」の「欲しがる」を持ってない』というもの。つまり欲しがってないのだから満たされているわけである。漢字源としては『財を分ける』だから豊かでないと思われがちだが、財を分け与えるのだから心豊かである。その豊かさこそ大事である。音楽やアートや文学などに包まれているときと同じように心が豊かなのである。全ての人はこれを基底にして考え方を再構成すべきである。
『自分ら第一主義』は危うい危うい。一歩間違えば自らの子供らの何もかも奪うだろう。メダカが自分の産んだ稚魚を食うようなものである。
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