●絵
玄関前アート展に来た20代半ばの女性が絵を買い求めにやってきた。彼女は美術が好きで美術館には一日中いても楽しいという。僕のアトリエを見せたら、泊まるのかなと思うぐらいずっといろんな絵を見ている。
なんと生の一点ものの絵を買った。彼女にとっては高い買い物だ。彼女は右倣えや当たり前の生活からの飛翔をしたのだ。初めての一人海外旅行をクリアーしたようなものだろう。これから様々な国へ羽ばたけるのだ。
この絵は僕にとっても新しい一歩の絵だった。還暦に生まれ直そうと空き家を借りて絵描きに集中した。そこで生まれた絵だ。その後、絵が広がりペリペリという独自の画法が生まれ、そして去年『わ』の図の発見に至った。
彼女もこれをきっかけに自分を小さく閉じ込めず、好奇心を益々開花させ、可能性に満ちた新しい自分を成長させて欲しい。
写真:絵。
空き家を改造したアトリエ。1年間だけ借りた。
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