2019年9月23日月曜日

[6844] 川

●川
ポチ君もモミジもそうだったが、死に際になると川に向かうようだ。モミジは家から出たことないのに、僕が留守の時、家から出て、庭を横切り、15メートル下の最上川に落ちていた。運良く川が枯れていたので流されずに土のあるところにいた。ポチ君も猫ドアはほとんど使わないのに、フラフラしながら猫ドアの穴から外に出た。そして川に向かって庭を横切った。三途の川はこのような死に際の情景から生まれたのだろうか。
 意識などは氷山の一角で海ほど巨大な無意識が川に繋がり海に繋がっている。僕らは死に際の時、意識はだんだんと遠慮し始め、海と同じ成分の血液や海から陸に出てきた過去の記憶を持つ無意識に誘われて、元の水にそして海に向かうのだろうか。老人の徘徊もそのような生命の奥深き神秘の行動かもしれない。これらを無理やり狭い意識の中に取り込もうとするのは人間の驕りのような気がした。この世とあの世の境界をもっと柔軟性を持って瞑想的に熟考すべきだろう。


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