●おかげ横丁
今、展覧会しているおかげ横丁は飲食工芸など50店舗ほどがある江戸村みたいなところだ。ここで25年も展覧会をさせてもらっているがつくづくすごいと思う。ここは店舗などの建物とは関係ない至る所に通りすがりのお客さんが日を避けたり、疲れを癒したり、語らったりする場所を設けている。
先週の土日は大勢のお客で賑わっていたのに生憎の雨と風。風が強くなってくると日除けのよしずや木造りのベンチなどを片付ける。晴れればまた出す。村の美的風景そのものが店舗とそれ以外のものとの合体で作られているので、天気に合わせて片付けに労力がいる。環境から切り離された建物ではなく、常に環境を含めた美的風景を演出している。ここは中心と周辺でいえば周辺にかなり気を遣っているのだ。自分の家も家よりも庭に重きを置いた風景だ。このような非中心的であり全体に気を配り、気候に合わせていろいろ動かすものが多いので、これを動的美的風景と名付けよう。
写真:20年以上通い続けている湯元榊原館のロビーに僕の招き猫が。
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