●ピンク
『雨にまけるわけがない』の絵の数点が内部から別の色が染み出してきている。多少の色が変わるのは経年劣化で味が出ていいと思う。しかし、なんじゃこのピンク! なんでも有りだからいいんだけど、あまりに出過ぎじゃ!
ところでピンクと言えばアクリルではオーロラピンク、油絵具ではイタリアンピンク、インクではドクターマーチンのサンライズピンクが好きで良く使っていた。なぜにピンクが好きなのだろうか? ファッションや他の身の周りには絶対と言っていいほど使わない。他人の絵のピンクを見てもなんとも思わない。妙なもんだ。
写真の絵の描き方はパネルに和紙を貼って描く。その時和紙にインクで模様をつけたりするのだ。この時のインクの粒子が細かすぎて、上に塗られた絵の具の粒子の隙間を通って、数ヶ月後、表面に出てくるのだと思う。特にピンクがすごい。
今回試しにシーラーを塗ってコーティングし、その上から描き直しをした。半年ぐらい経たないとわからないけど、これでもうピンクは出ないことを祈る。でも思った以上にいい感じに仕上がった。新しい描き方を発見した気分だ。もしこの絵が誰かの手に入り、またピンクが出てきたら、また描き直そう。そういう生きている絵ということで面白いと思った。
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