●火
冬は家の中で火、夏は庭で火。
庭に小さな穴を掘り、石を敷き、ファイヤースペースを作った。
昨日の晩、まだ明るい夕暮れ時に火を着ける。周りが明るいので火はそれほど目立たないが、周りが暗くなるにつれて、火は存在感を露わにし美しく踊り出す。空には一番星が輝き徐々に星々が増え始める。北斗七星を確かめたところで、火の粉は揺らめく紐状となって火の玉のように飛ぶ。時間と共に炎は鎮まり、だんだん小さくなり、そして無くなる。真っ赤な炭が風でメラメラ揺れる。ここまで2時間弱。
火とその周り、空に至るまで、環境の変化がゆっくり身に沁みる。
時間を数値ではないものとして、心底体感したように思う。
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