●太陽の恵み
さくらんぼ取り6日目。
山形はさくらんぼ取りで家族の絆がしっかりするように思う。兄弟親子と言っても、昨今は個々の生活スタイルも考え方もそれぞれ主張するから一緒の行動は少なくなっている。そんな個々をまとめてしまうのがさくらんぼだ。
手間を考えればそんな収入にはならない仕事。自然のものなので何があろうがこの数日間以内に真っ赤になった太陽の恵みを採って人々に送り出さねば、誰も見ず腐るかスズメの餌だ。だから家族親戚が総動員する。
日差しが強くなって暑くなる前、午前早くにやるので、生活時間がお日様主体になる。
畑ではそれぞれが知り得ている話をするが、木から落ちるといけないので会話に集中はしない。ラジオの音に紛れて意味に重要性はなくなり鳥の声やハウスに当たる雨音と一緒になる。
木の上では体幹やバランス感覚が鍛えられ、今までに使ったことのない筋肉が痛む。元気が湧く。
山形の人間が他人に優しいのは、人間中心主義が消え、個々がお日様の周りを回ることを知っているからだろうと思った。
写真:ベニサヤカのジャム作り。もう一つはこの間じゅんさいが売り切れと書いた僕の絵日記を見て、近所で民泊工房FUuをやっているフーちゃんが持ってきてくれた。工房とは七宝焼き。じゅんさい美味しい、これも太陽の恵みだろう、ありがたい。
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