●スーパーモデル
村のにひときわ背が高く無機質で独特の容姿の女子小学生がいる。他の子は普通で洟垂らしたようなほっぺた赤い田舎娘だ。一緒にくっちゃべって歩いている。背の高い子は自分が周りと違うことに少しだけ気付いているがそれほど意識することなくいつもの下校を楽しんでいる。この女の子はスパーモデルになれると見た。このまま放っといたら、年頃になったとき、田舎のバカな男子に遊ばれて、あ〜〜、もったいない。こういう原石は周りでなんとかしてあげないとほんともったいない。しかし周りはやる気がない、諦めている、無理だ、静かに生きればいいよ、なるようにしかならないよ、などのマイナス思考。今はどこでもスーパーモデルなどの情報を得ることができるから、昔程ダイヤモンドの原石が庭石になることもないだろう。
今描いている撲の絵そのものが、そのスーパーモデルの小学生のような、つまりダイヤモンドの原石なんだと思っている。僕の絵がそのあたりのどうでもいい庭の庭石にならないように気をつけなければならない。
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