2017年3月13日月曜日

[5920] ふり

●ふり
 言葉を正直に、生き方を正直に、と言っても、相手に良いと思って正直言ったことでも、それがただの自己中だったり、偽善だったり、乱暴だったりする。正直、『正直』は解らない。みんな何かの『ふり』をしてる。猫かぶりも悪ぶりも偉ぶりも『ふり』は全てウソぶっているから『正直』とは正反対のものだ。『ふり』は自分を正直ぶることもしてしまうから、意外とあざとい。結局、自分の『ふり』にはなかなか気付けない。よく自分を観察し、自分の『ふり』に気付いた時、『正直』が表出するように思える。
 例えば『正直』とは太陽で、『ふり』は雲だろう。雲があろうがなかろうが太陽はいつだってある。自分を覆っている雲に気付くことだ。気付けば青空になる。太陽が出れば、自分が行くべき道の先が見える。その道がどこに向かっているかは解らないが、その視界を絵として実践してみる。するとまた道の先に明かりが差す。

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