2017年3月6日月曜日

[5913] ゼロ

●ゼロ
 ハゲは髪の毛が無いので涼しいかと言うとそうではない。やはり髪の毛があった方が気温調節ができる。ハゲの僕にとっては帽子を被ることで直射日光や雨風寒さから身を守ることができる。気候によっては脱げば涼しく気分も爽快になる。頭を守る為に被り物をいつも用意しておかなければいけない。今までいろんな帽子を買ったが、ベストなのはなかった。ところが今回ベストを発見した。唯一オレしか似合わないオレだけの帽子、『オレかぶり』だった。その『オレ』は60も近い歳だったので坊さんのようにハゲだった。ところで寺の坊さんがわざわざハゲにしているのは、俗っぽい髪の毛を取り除き、本性を見せるため。つまり本性を覆っている髪の毛という邪念や思考を取り除き、無我の境地に達するという比喩だと思う。自分ではアートとは境地に達するものだと思っているので『オレかぶり』が『ハゲかぶり』でうまいこと繋がったと思う。
 でもここで気になったのは、ハゲとは髪の毛がないこと。髪には長髪があり、短いのには角刈りとか五分刈りなどがある。このようにハゲを髪の毛側からの言葉で表せば、『ゼロ分刈り』なんだ。
 『オレかぶり』とは『ハゲかぶり』で、つまり『ゼロかぶり』なんだ。


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