何十年ぶりに会う友人の音楽プロデューサーがやってきた。
彼は作品一点一点をまるで音楽を聴くようにじっくり時間をかけて隈無く見る。
作品のタイトルや説明文などもしっかり読む。
声をかけようと思ったが、彼の見る姿勢に僕は吸い込まれたので、遠くからじっと眺めていた。
全ての作品が見終わった。
彼はプリズム詩にそしてコンセプトのプラスマイナスゼロに大感動。
僕のこの発見に「おめでとう」と言ってくれた。
嬉しい。まさしくその通りなのだ。
このプリズム詩は理論物理学でいえばアインシュタインの特殊相対性理論 E = mc2 の式を発見したようなものなのだ。
今回の展示はそれを発見するまでの過程とその後の展開になっている。
わかってくれて本当に嬉しい。
最後に彼は「素晴らしいものをありがとう。自分も探求しようと思う。勇気をもらった」と言って東京に帰った。