2014年12月31日水曜日

[5117] 草食系

年末ということで、姪っ子が高校の同級生達とやって来た。とりあえずみんなワシと同じ高校みたいで後輩らしい。
 姪っ子らは昨日から旅館で仲良くお泊まりだったらしい。二十代の若い男女が恋人でもないのに旅館に泊まり! 二十代のワシならスケベで頭ポンポン、夜中に夢精してしまうけど、よくまあ彼らは平気なもんだ。聞いたら草食系だからとか言うけど‥‥そげな肉欲系の大人が皮肉まじりで言った一般的な意味をワシは信じないもんね。確かに表面上は草食系かもしれないが、彼らはまだワシの味わい知らない草木のおしべとめしべの戯れを知っているんだと思う。風や虫を媒介にして快楽を得る。そんな奥義を知るにはまだまだだなぁ、ワシ。来年は庭に精を出そう。

2014年12月30日火曜日

[5116] 夢と現

夢を見た‥‥‥
 上海の高級マンションの一室。
 僕の目の前で男がタバコを吸いながら喋っている。
 話が面白いのだが、けっこう早口なので、一部聞き逃してしまった。
 聞き逃したところを聞き返そうと思うが、今は話の途中なので、切りのいいところまで待つ。
 話が一段落したので、聞き逃したところをもう一度聞こうと思ったが、トイレに行きたくなった。
 そこでトイレから帰ってから聞こうと、起きてトイレに入った。
 窓の外は雪が降っていた。
 用を足しながら、ふと思った。
 さっきの話、誰に聞くんだよ!

2014年12月29日月曜日

2014年12月28日日曜日

[5114] 正義に味方

最近のこの社会はいじめっ子といじめられっ子しかいないような気がしてならない。政治の世界もそうだね。権力に媚びるいじめっ子ばっかりで、正義の味方ってのはいなくなっちゃたのかね。
 ワシが子供の頃、こんな話を聞いたことがある。力の帝釈天に歯向かう正義の阿修羅。阿修羅は力に勝つことはなく何度も何度も戦いを挑むがやはり勝つことはない。まあ修羅場ですね。最後の最後に阿修羅は自分の戦士達の疲弊した姿を見て嘆き悟るというものだ。
 理性は政治を見ても解るように、穏やかな社会に不安を煽り愚かな争いを増やすだけで、ある程度のことしか解決できない。もし力があるならいじめっ子ではなく、その力で理性を超えた自由な精神そして慈悲心を見いだし身の回りに笑顔を増やそうぜ。

2014年12月27日土曜日

[5113] 火

薪ストーブの温度が300度を超えた。いつもは250度、まだまだ勢いは衰えない。どんどん燃えている。空気孔を閉じる。うちの煙突は屋根より低い猫の耳になっているので煙突の先にファンがある。ファンのスイッチも切る。それでも燃える。なんかヤバいと焦り、ストーブ屋さんに電話。「どこの森さんですか」と流暢に。どこの森さんでもいいから! 目の前ではストーブの上のヤカンがバコンと押し上げられた。ゲッ! ヤカンが飛ぶ? ヤカンを外せばストーブの鉄のフタが飛ぶ。いったい、どうすればいいのですか?! わわわ、わぁーー
 いろいろあって、やっとワシもストーブも落ち着いた。
 とにかく火は怖い。まだこれはいざとなったらすぐに消せる方法を聞いたからいいけど、原発って、消えるの?

2014年12月26日金曜日

[5112] ひつじ

ヒツジを食いに。ひつじやさんを見てて思った。彼はエサから飼育生産、加工販売だけでなく、生活全般、住まい、もの作り、経済、精神の安心や喜びなどそう引っ括めで『全体』を一人でやっている。彼こそ基本だと思った。
 もし自分が機械の部品ではないと思いたいなら、全部自分でやることだ。でも実際は自分1人ではできない。もし作物が作れないならそれを作ってくれる人に感謝だろう。橋を作ってくれた人に感謝だ。笑わせてくれる人に感謝だ。
 人が偉ぶったりするのは大きな勘違いだと思う。特に政治家などは、まあ政治屋取り巻きが頼るから増長しちゃてんだろうけど。人は無知な勘違いに気付き、あなたができない全体をやってくれている他の人々に感謝しようぜ。

2014年12月24日水曜日

[5110] 正義感

温泉で「洗面器片付けろ! こら!」と目つきの悪い年寄りに大声で威圧的に怒られた。最近よく怒られているような気がするな。ワシの内面の変化の時期かもな。
 さて、大時代な年寄りは相手に逆切れされないように威圧命令的に言葉を吐く。しかし威圧すれば、何もなかった空間に波風敵意が生まれる。では諭すように「片付けなさい」、なんて言葉は使い難い。下手に「片付けてください」では「片付けてやるよ!」と舐められる。注意する側が気を使わなければいけないってのはイヤだよね。では?
 これだと思う素晴らしい言葉を若者に教えてもらった。沖縄辺りではこのように言うらしい。
「洗面器、片付けましょうね」
 正義感強い頑固ジジィ達よ、このようなニュアンスを覚えましょうね。
  写真は伊勢のおかげ横丁にある我が名作、朗らかな『じいちゃん猫』です。

2014年12月23日火曜日

[5109] 居心地

最上川に碁石が点々としているように見える碁点温泉が近所ということで作った碁石の風呂に入る猫『イゴコチ猫』。
 この作品を温泉の守り猫にする話が出てきた。嬉しいことだが、いつものことだけどそれだけではイマイチ面白くない。そこでどうせなら猫フェスでもしようと、『毎年、猫年』というイベントを仙台でやったSさんに連絡。Sさんは今年この過疎化する村山市に引っ越して来て、最近子供まで産んで人口二人増やした市への貢献者なのだ。
 瀬戸や伊勢で毎年やっている猫祭りを見習って、村山でもここの特徴を生かした猫フェスやるべぇ。
 猫わじん生誕地ということで、どうだ! 

2014年12月22日月曜日

2014年12月21日日曜日

[5107] 独り言

このところ雪掻きもないのでちょいと運動不足。そこで碁点温泉の旧浴場での犬飼とも君の展示、そしてごろつき市に一人歩いて出かける。
 いきなり、自分がぶつぶつ声を出しながら歩いていることに気付く。このところ稀に見るいい作品を作りたい願望が強くなっていて、四六時中、頭はそのことでいっぱいなのだ。結局、抜けるようないいアイデアは浮かばなかった。う〜〜〜〜〜、出そうで出ないんだよね。
 東京にいる頃、よく電車の中でぶつぶつ独り言を言っている年寄りを見かけた。ワシの将来はああいう年寄りになるんだろうか? ま、いいか。

2014年12月20日土曜日

[5106] 羽化

世の中はどんどん変化する。当たり前のこっちゃ!
 いつまでもチョンマゲのヘアースタイルではつまらない。世の中が変化するのだから、この世の中にいる人間だって変化する。変化しなけなければ羽ばたく筈のもの達がどんどんサナギのまま閉じ込められ萎縮させられる。結果、世界が既成概念のサナギの檻に入れられ固定化する。固定とは真理が遠のくことである。思考は固定化しやすい。固まっちゃダメっすよ。最後は死という大きな変化に出くわすんだから、どうせならその前にまだまだいろいろ美しく化けてみようぜ。
 写真は小中学と同級生だった建築家の瀬野くんだ。ワシの知らないワシの過去を何故かけっこう知っている変なやつだ。彼が、まさか建築家になるなんて思いもよらなかった。うまいぐあいに羽化したもんだとつくづく感心している。新年1/11ビフォアアフター番組に出るそうです。

2014年12月19日金曜日

[5105] すごい

昔の話だけど「キャー、すごーい!」って、女性に言われたことあるよ。

2014年12月18日木曜日

[5104] 原因

雪掻きしながら昨日の続きを考えてみた。
 人は大自然のサイクルではつまらない、楽しようと文明を作った。作ったのはいいが、楽な筈の文明は誰かを追うだけで忙しなく、満たされそうで満たされない。問題もどんどん増える。そんなのバカらしくなって、どうせ短い人生楽しまなくっちゃと文明のもう一面である快楽に走る。ところがそれらは忙しないからの逃避だから、忙しないが後ろから追いかけてくる。やはりいつまでも満たされることはない。
 きれいな青空が出てきた。もしかして初めに「楽しよう」と思ったことがズレを生じた原因かも‥‥。いい汗かきました。

2014年12月17日水曜日

[5103] サイクル

またまた大雪ですね。さてと雪掻きだ。
 最近はこの大自然のサイクルの生活スタイルを一番に考え、仕事は二番目。まあそうしないと雪に埋もれちゃうからね。大抵、人は経済に繋がる仕事が最優先。
 15年ほど前、千葉に住んでいたとき、作品をたくさん作ることに疑問が出てきて、ふと庭を見たら荒れ放題。なんとなく草取りを始めたら、楽しい。仕事はほどほどに、草取りから始って木々に興味をもち、毎日のように庭で朝食を取っていたら、庭作りがしたくなってきた。それから庭を求めて神奈川に引っ越し、そして5年前、庭作りのために大自然のここ山形へ。
 最近、大自然のサイクルやリズムが身にしみて身体の底から解るようになった気がする。経済優先のサイクルではこの先、心底心地良いものはないんじゃないかな、たぶん。
(写真は暫し雪を忘れて、爽やかな5月末)

2014年12月16日火曜日

[5102] 誕生日展

やはり、基本、なんでもない日バンザイなんだけども、毎日がどこかの誰かの誕生日や記念日なんだからバンザイ、祝いましょう。
 自分の気に入った月日が刻印された猫を探してくださいな。
 とりあえず二年分732点、展示してます。

『もりわじん誕生日展』
会場:東急ハンズ東京店
 10階 イベントコーナー
2014年 12月8日(月)~2015年1月12日(月)(元旦は休日)
午前10時~午後8時
(木・金:午前10時~午後9時)
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1 大丸東京店 10階

2014年12月15日月曜日

[5101] うきサンタ

基本、なんでもない日がバンザイなんだけど、なにかあってもバンザイだ。
 クリスマスが近いということで猫のサンタです。
会場:横浜高島屋 7F
クリエイティブ工房(ミキモトインターナショナル前)
会期:2014年12月17日(水)~12月23日(火)7日間
営業時間:午前10時~午後8時 最終日は午後5時まで
よろしく。

2014年12月14日日曜日

[5100] 講演

雪のきれいさに久しぶりに感動。
 知り合いの二十代若者が医学や薬を全否定するドクターの講演会を開いたので聞きに行く。かなり攻撃的な内容で精神科や小児科などにマトモな医者はいない、日本は世界一の薬漬け大国、薬は農薬と同じ、ワクチンなどしている国は世界で日本だけ、人間ドックなども日本だけ、遺伝子組み換えや放射能の危険、食についての問題などなど、この国のウソを暴いてゆく。話しが上手いので意外と面白かったさ。まあミュージシャンがライブするのと同じで講演者は喋りが上手いに決まっているけどね。しかしこのような内容の講演に、それもこんなおっとりした村で、客など集まらないと思っていたが、なんとやや満席、300人以上かも。この村でこれなんだから国と国民との亀裂、ほころびがかなり大きくなっているような気がするな。

2014年12月13日土曜日

[5099] とも君

派手服の造形作家『犬飼とも』君のワークショップが碁点旧浴場で開催。彼は震災で被災した渡波(ワタノハ)地区の子ども達と校庭に流れ着いたゴミで作品制作。これが大きな波紋を呼び、新聞テレビ作品集までトントン拍子、今や国内はもちろん国外まで広がっている。彼が言うことには海へのゴミは魚から地上動物人間の生態や性機能まで狂わしてしまうらしい。今回は最上川のゴミで制作。
 今後はもともとのゴミの出元である大型スーパーイオンに協賛金を出してもらい、そのうちイオンをスポンサー、各地方のイオンにはゴミワークショップや作品展示室を設け、トモ君はイオンの文化顧問となり、六本木の高級イオンマンションの最上階に住み、イオン高級バーに通い、酔って「ゴミ!」と管を巻くが、朝起きて、まるでレーサの服のようなイオンや他の企業のロゴが入った派手なシャツを着て海辺に向かう。その頃には名前も『イオンの友』君になる。 しかしその後、彼は……

2014年12月12日金曜日

[5098] 妖精

菜っ葉の精がやって来た。
 ずいぶんと来なかったので忘れていたが、いつも野菜などをくれる。自分のことを永遠と語るけど、何を喋っているのほとんど解らない、土だらけの爺さんだ。ワシの遥かに遠い親戚と言うけど、ワシの親兄弟に聞いても「そうらしい」というだけで明確ではない。帰りに玄関に土、道に菜っ葉を足跡のように落としてゆくから、たぶん菜っ葉の精だと思うのだ。妖精が可愛いというのは、もはや昔の話。まあ少女の夢無くすようで心苦しいけど、真実ってのは厳しいんだ。本当の妖精は小汚いジジィだよ。

2014年12月11日木曜日

[5097] ない

「人は『聞きたがる 言いたがる 見たがる』
 でもね、本当の事は聞こえない、言えない、見えない」

 写真の作品は河北町の源八酒屋さんにあります。見たい方はどうぞ。それとワインね、ワイン作りに対する姿勢が職人的で美しい、消費者のことを考えている、それでいて美味い自然派ワインもどうぞ。このワインにはワシもビックリしたぐらいだから、みんなにもこの感動を味わってもらいたいのじゃ。
 ところで源八さんはひつじやさんと一緒に『上原ひろみ』のジャズコンサートだってさ。ほんと彼らは文化的な美しいジャジーな精神に育ったもんだ。
 もう教えることはない、‥‥なんてね。

2014年12月10日水曜日

[5096] ハート

気掛かりだった「お悔やみ申しあげ」に親戚を廻る。山形に住んでから親戚の人が結構亡くなっている。まあみんな百まで満たないけど大往生だから幸せもんだ。ワシ、畏まった人の集まりとか最近好きでないから葬式はあまり出ない。アーティストだからといい加減にやっていたが、年末だしたまにちゃんと社会人してみたわけだ。
 仏壇に手を合わせ昔世話なったことに感謝すると、あの世がありそうな気がしてくる。ワシの心が広がったような心地良い感覚を得た。
 ところで心というのはハートであってマインド(思考)じゃないよ。マインドは知らないうちにコントロールされやすいから、ハートに耳を傾けよう。
 この写真でいうところのあの煙がハートだと思う。SOSのノロシじゃないからね。

2014年12月9日火曜日

[5095] 羯諦羯諦

『精力付けよう 自然薯で すってすって千ずり』
 こんな句を書いてふと思った。
 これじゃあ意味ないじゃん! これって人生のことだろうか。待てよ。これはつまり色即是空ではないか! しかしこれでは人生に明かりが射さないではないか! 人生とは掘った穴を埋めるような無意味な作業なのだろうか? 
 待て待て、なるほど、最後に『羯諦羯諦‥‥』があったわ。

2014年12月8日月曜日

[5094] 怒り

一昨日のSNSスケベな絵に対する糞オヤジの怒り罵り事件でなんとなく考えてみた。スケベ問題は村西とおるさんに任せて、僕が気掛かりなのは怒りや罵りだ。
 怒りや罵りなどでは何も解決しない。相手を煽るだけで説得などできない。ケンカ、遂には戦争となる。もともとは敵でなかったのに煽る事によって敵となる。敵を倒す事が目的となり、それを快楽とするから、裏では不快で不幸な世界が出てくる。単なる閉鎖的なオリの中での自己満足だ。
 まあその怒りの原因は外の敵にあるわけでなく、実は内にある個人的な不足感だ。つまりは劣等意識だ‥‥劣等などというものはもともと無いのに。
 ワシも怒りっぽいので、ときどき思い出すようにしている宮沢賢治の『雨ニモマケズ』の一説、「慾ハナク決シテ瞋ラズイツモシヅカニワラッテヰル」が好きだ。「決シテ」だもん、スゴイ!

2014年12月7日日曜日

[5093] 晴れやか

今朝は晴れて雪景色がきれいです。
 心機一転、街に出て心も晴れやか。
 夜はオリオン座を見ながら風呂上がりのビール。
 最上川の波が月明かりで照り、音も氷点下だからか響いて心地良い。
 目の前にオリオン座が見えました。
 『寒空の 山に寝そべる オリオン座』

2014年12月6日土曜日

[5092] 笑う門

                   
         『笑う門に福 怒る門には 誰も来ないぞ』


2014年12月5日金曜日

[5091] 上海の公園

『暗闇で 右手にチンポ 握りしめ』
 上海での話し。
 夜、歩いていて小便がしたくなった。公園でトイレを探したが見当たらない。もう我慢できず、明かりのない暗闇の垣根に立ちションする。して間もなく、目の前から物音が! 暗闇から人が出てきたのだ。ゲッ! 慌ててチンポを右手で握って小便を止め、なに食わぬ顔して静かに逃げた。
 どこかで残りの小便を出そうと適当ないい場所を探すが、人がいるし照明がある。後ろから誰かが声を出してついてくる。やばい! 中国では立ちションは重罪なのだろうか? ここは全てが公共だ。逃げながらちらっと振り返った。SSだ。ワシが小便していたところはトイレの裏だったと叫んでいた。
 トイレに入り、右手をチンポから外した。すっきり。どこにも漏れていなかったさ。

2014年12月4日木曜日

[5090] フフフ

やっと絵日記11/22に書いた宇宙ロケットができた。まだ焼く前だけどね。
『三つ子の魂百まで』という。
 確かに歳取っていろんな経験積んでも、たくさん本読んで勉強しても、その人は小さい頃から変わらない。そのように分析してしまうのが脳だ。そうしないとなんかんもが一瞬一瞬で違ってしまい頭が混乱するからだろう。でも実際は世界も個人も目まぐるしく変化しているのだ。
 ワシの作品はどんなに進化してもたぶんそれほど前のと変わりなく見られると思う。でもいいんだ、自分としてはずいぶんと深いとこまで見たもん、フフフ……

2014年12月3日水曜日

[5089] 初雪掻き

『金魚 死なないでね 冬の池』
昨日の雪が見る見るうちに積もって、あっという間に真冬って感じ。屋根からはドタドタ雪が落ちるし、駐車場の雪掻きで大汗。こんなに冬って寒かったっけ?
 ついでに、夏ってなんだっけ? とうとうある意味で心地良い”世界の終わり(村上春樹の著書)”の到来です。この風景はやはりブライアン・イーノの『The Plateaux Of Mirror』がピタッと合います。雪国の方、よかったら雪見ながらイーノ聞いてみて。かなり気持ちイーノよ。

2014年12月2日火曜日

[5088] 初雪

『序曲 過酷と美のコントラスト』
 もうみぞれに変わってしまったけど、好きな音楽ブライアン・イーノをバックに外の風景でも見ながら、熱いお茶でもすする。しかし生憎南風が強く、大ガラスにみぞれがあたり、外がよく見えない。初雪だし、まだ世間には慣れていない雪のようだ。これから徐々に日数を重ね見事な雪になって、過酷と美のコントラストの景色を、我に与えてくれるのでしょう。

2014年12月1日月曜日

[5087] 打ち合わせ

今日は雨の中、最終冬支度。明日の雪にとりあえず間に合ったと思う。
 午後、デザイナーと来春に出版する僕が猫作るまでのだぁ〜れも知らない闇の部分12年間を小説にした『自由自在堂』の打ち合わせ。

『吐き出した 言葉は既に 遠ざかる』

2014年11月30日日曜日

[5086] フラッシュバック

何の気無しに、上海がフラッシュバックする。すると何故か落ち着けるいろんなカフェとかに行きたくなる。このまま日本中のオシャレなカフェを網羅する旅ができないこともない。
 しかしそうはしない。
 実はワシには遠くで待っているものがいるのだ。そう世界がワシを待っているのだ。世界のあちこちで不可避であるかのように暴力が蔓延り、人々は悲しんでいる。
 ワシは世界を愛しているからこそ、待っている愛する人のところへ飛んで駆けつけるように、愛の証しとしてワシは名作を創り送り出さねばならないのだ。

2014年11月29日土曜日

[5085] 薪移動

火曜日には雪が降るという予報。
 根雪にならなければいいが、根雪になったら庭の冬支度は困難になる。
 これからは薪割りもできなくなりそう。
 雨降る束の間の晴れ間に、たくさんの薪を雪掻きの邪魔にならないように庭の広いところに移動。サウナに入ったような汗をかいた。心地良い。
 『さらば へ理屈 もうすぐ 雪が降る』 
 『あれもこれも赤も黒も無い 何もかもが 真っ白銀世界』

2014年11月28日金曜日

[5084] 救いの言葉

やっと家の雪囲いが終わった。あとネット外しや薪割りが残ってるけど、これが最大の難関だったから心が楽になったさ。ホッとして思った。
『Let It Be』『ケセラセラ』『無心』『愛だ』『色即是空』『No problem』『そんなの関係ない』‥‥
 逃げ場の無い状況やわけの分からん屁理屈に陥ったら、その対極にある上記の救いの言葉のどれか一つでいいから思い出して噛み締めてくださいな。すっきりする筈、真理だから。

2014年11月27日木曜日

[5083] 転ばぬ先の杖

庭の植木の雪囲いがやっと終わった。あ〜しんどい。
 さてと次は家の雪囲いだ。去年やった雪囲いではまだ不完全だったので、足りない材木を買いに行く。近所のお百姓さん達はもうとっくに雪囲いを終えている。彼らの体力はほんとすごい。無駄な事は考えないあの境地に達したいものだとつくづく思う。ワシ考え過ぎ。つまり転ばぬ先の杖が多過ぎ。で、一句。
『転ばぬ先の 杖 百本に 押しつぶさ 身動き取れない阿呆に 見る阿呆 同じ阿呆なら 踊らにゃ そんそん』

2014年11月26日水曜日

[5082] 免許証

免許証がない!

 上海に行く前に免許証は使わないからと、仕舞って出かけた。どこに仕舞ったか覚えてないのだ。まったく、わからない。
 SSが探し当ててくれたから良かったものの、そのSSが猫のエサ皿が無いとぼやいている。いつもある場所を変えると記憶できないようだ。ヤバいっすな。バカ菌がいつの間にか頭に蔓延ってきているようだ…ワシ、利口だったからな。
 写真は平成になってから今日まで数十年間の僕の免許証だけど、わざと同じ服着ているんだよ。自分の中では唯一のファインアートかな。ガハハハハハハ……

2014年11月25日火曜日

[5081] 無差別

ほ〜ぉ、ピニャモの模様が二色ハートになっている。普段は丸が二色に別れているだけなのに、今はハート形になっている。『愛』というのはこの色違いでできたハートのように違うものの一体化だろうね。
 そういや彼こそキリストの生まれ変わりではないかというような愛の男に会った事がある。最初大きなきれいな目で笑顔で見つめられたもんで、心を射抜かれたようにドキドキしたもんだ。彼は別れた女性の恨みや酷い仕打ちを受けても愛していると言う。人間を善し悪しや利口・バカ、偉いとか情けない、味方・敵などの差別無く見る。彼の口から他人の悪口も非難も聞いた事が無い。何度会っても感動的な美しい心の持ち主だと感じた。
 ああはなれないが、ワシも座禅してから差別の無い心の状態が少し身に付いたかも。

2014年11月24日月曜日

[5080] 幸森

雪囲い用の材木を小屋の天井裏から降ろしていたら、小さなコウモリが縮こまっていた。手で掴んでも寒さで動きが鈍い。キーキーと威嚇する。ふと思った。
 最近、弱者への苛めや精神的虐殺の報道が多い。一方的な己の感情やこじつけで弱者を逃げ道の無い状況へと追い込むのは間違いだ。目の前にいる弱者こそがあなたを真理へと導く大事な人であり、教師なのだ。自分が変わる事だと思う。『諸行無常』とは外ではなく、己の中にある事を知ってほしい。
 くしゃくしゃの紙を敷いた小さい段ボール箱を猫に狙われないように風の来ない天井裏に取り付け、そっとコウモリを入れた。
 コウモリ君、あとは管理も支配もコントロールもない自然に任せるからね。春まで頑張って生き抜いて、ワシにお礼なんかいらないよ。恩返しとか考えなくていいからね。ワシの事を完全に忘れていいって。とにかくこちらを振り返らずに元気に飛び立ってくれや。それがワシにとって一番嬉しい。

2014年11月23日日曜日

[5079] 男結び


昨日、露天風呂に入った時、風呂の周りにあるドウタンツツジの雪囲いの縄の結び目が気になった。
 実に美しい。
 どうやってやるのだろうとじっくり見たが解らなかった。
 今日の雪囲いのためネットで調べたら、園芸でやる『男結び』と言うものらしい。
 しっかり覚えやってみた。SSも女だけど男結びを覚えた。やはり女だからか、不思議とすぐ忘れる。でもこういうのを女性ができるってのがカッコいいと思った。

2014年11月22日土曜日

[5078] 宇宙ロケット


            宇宙ロケットが見えた!

 宇宙ロケットというのは喩えだ。何週間ぶりの温泉、上がってノートにアイデアを描いていたとき、ふと『座禅』『鎌倉大仏』『上海経験』『和み』これらが見事に繋がったのだ。あとは持てる技術を駆使して作品を仕上げる。
 宇宙ロケットを作るためには大気圏、重力、相対性理論、燃料、人間が持てる知と技術全てを注ぎ込んでロケットを作り上げるのだろう。自分の作品がまるで宇宙ロケットを作るぐらいの気分なのだ。
 さて冬支度、それにいきなり入った12月初めからの東京駅東急ハンズの個展と大仏、伊勢の新作など、これらもクリアーしながらロケット作りだ。
 ワシは宇宙の彼方までロケット飛ばすぞー! 果てを見るのだ!

2014年11月21日金曜日

[5077] 氷点下


         氷点下 朝靄鮮やか ユキヤナギ


 霜が降りたようだ。冬支度をさっさとやらねばならないのに、昨日の萩の剪定で筋肉痛、それに疲労も激しい。気持ち悪い!
 車、スタットレスタイヤに交換。

2014年11月20日木曜日

[5076] 生命力


                        根こそぎ 刈れども刈れども 育つ萩 

2014年11月19日水曜日

2014年11月18日火曜日

[5074] 雪囲い


         雪囲い あの桜の木 いやカエデだな

2014年11月17日月曜日

[5073] 早速

今日は木々の雪囲いをやろうと思ったが、生憎の雨。早速、上海で閃いた作品に挑戦した。まずはいい一歩だ。焼き上がったら上海に送るつもりだ。
 中国人はほぼ全て、自己主張が激しい。外ではタクシーなどもレース並みに前へ前へと出まくる凄さだし、何もかもが圧倒的な強さで押しまくる。あまり仕事しないイメージがあったが、とんでもない。日本人の比じゃないぐらいめちゃくちゃ働き者だ。何もかもがすごいパワーで抜きん出ている。
 しかしそのうちこのうざさが頂点に達っする。そしたら和みや癒しを求める。ワシの作品のお出ましとなるわけだ。一歩先をゆくのだ。レースになんか参加しないもんね。座禅の極意じゃ。

2014年11月16日日曜日

[5072] 上海最終日帰国。

上海最終日帰国。着いて最初の印象が、日本はお行儀良く、静かだ。プロデューサー板東さんも言っていたが、東京も静かで活気や元気が足りないと。妙なストレスを抱えている気がするな。
 一週間ぶりの湯船に浸かりながら思う。上海のガツガツした若者のような生き残りパワーは感じた。日本は落ち着いていて、国として少し歳取った雰囲気に感じる。負け惜しみが多すぎるし、安全対策の言葉も多く、守りに入っている。大人なんだろうか? みんな一度上海に行った方がいいかも、観光ではなくあの活気を浴びるつもりで。
 ワシとしては、いろいろ感じ、新しい作品の構想もアイデアも湧いている。とりあえずできる限りの範囲でしかないが、日本の画廊や関係者、上海の画廊や関係者も、ワシが盛り上げてやる意気込み。いつか上海で猫祭りでもやるべ!
 寒くなってきている。これから冬支度で忙しくなるがそんなに気が重くないのは、あの14キロを歩いて肉体的にも活性化したからだろう。
 上海で人気だった写真の猫のようにがんばんべー!
 

2014年11月15日土曜日

[5071] 上海七日目:決意

上海七日目。旅に来ているんだから、のんびりすればいいのに、いつもの癖とは恐ろしい。心の奥の底の底の方で誰かが、心臓を軽く棒で突き、そろそろ粘土いじろうと誘い始めている。
 まあここ上海のパワーは、今やヨーロッパやアメリカや日本などもうとっくに超えて及びも付かない感じだ。中国の事はいろいろ悪い噂や陰口をきくが、理屈や評価、主義主張などはどうでもいい。たぶんこのパワーに敵わない負け惜しみだと思う。ワシは自己正当化のための他国や他人の陰口や悪口は言わないことにした。全ての悪舌は己の劣等感からくるものだ。もはや知れたこと。自分を惨めにしては何も解決しない。何とも比べられない己のやるべき事はしっかりある筈だ。
 フンだ! 遊んでられるか! ワシャ、粘土いじるぞーーー

2014年11月14日金曜日

[5070] 上海六日目

上海六日目。上海観光。古くした原宿のような田子房へ。ここは若い人々で賑わう。オシャレなカフェが多い。次に浅草を拡大したような豫園界隈へ。今日は金曜でフード市だったようで賑わっていて、まるでブレードランナーのような世界だった。そこから歩いて川反対岸の手塚治虫のマンガに出てくるような未来都市の上海のシンボルタワーとビルが並ぶ外灘へ。暗くなりビル群にライトアップ、美しい。歩いて賑やかな街に、まるでディズニーランドがそのままデパート街になったようなところ。すごい! 他所の国では見たことないような圧倒的に金をふんだんに使ったこのパワーには圧倒された。まあ他のところもすごいパワーで毎日圧倒されているのだが、ここはすごかった。タクシーも拾えず、永遠に歩く。途中小便がしたくなったので大きな公園に入ったら、野外彫刻展をしていた。真っ暗でよく見えなかったが、ど迫力のどでかい作品ばかり。まあ上海は東京の10倍は何もかも迫力があると思った。やっとホテルに着いた。歩数2万1324歩、14,5キロでした。こんなに歩いたのは何十年ぶりかもしれない。

2014年11月13日木曜日

[5069] 上海五日目

上海五日目。窓から上海の街の喧噪を眺めていて思う。人々は成功や発展に躍起になっている。これは人間の欲望をインテリジェンスによって押し進めている感じだ。エネルギーでありパワーだ。しかしふと思うのはこのインテリジェンスは人間の頭の額にあり、その上の方にアニミズムである自然神や人知を超えたものを感じる。それが何かを考察した時に出た言葉が、大袈裟だけど、『戒め』だ。自分は目的も当ても無いような発展ではなく、『戒め』をやっているタイプのように思う。この言葉はキツいイメージがあるので、柔らかくすると道徳的な言葉『謙虚』とか『控えめ』だ。そして今は『和み』になったんだと思う。つまり『戒め』は時代と共に変化進化し『和み』になった。僕の作品でいうところの『うき猫』や『大眠り』がそうだろう。なるほど。ここですね。壊れちゃったけど。

2014年11月12日水曜日

[5068] 上海四日目

上海四日目。連日の人の会話や車のスピード感に圧倒され疲れが出たのか、昼頃ダウン。目眩がした。少々気持ち悪い。上海に来る前に精神的にダウンしていて座禅などして落ち着かそうとしていたから、それほどエネルギーも無く、新しい『気』を入れ替えようと準備中の修行中の忍耐中。まだまだ僕の精神は中心ゆれゆれで不動のものではない。
 ホテルのベッドで寝ている時に電話が鳴った。アートフェアに出品していた作品が破損したらしい。画廊オーナーが平謝りをしていたが、そんな事もあるさ、焼き物だからいつかは壊れるものだ。ここは活気溢れる雑踏の街上海だ。まあしょうがない。これから気が引き締まり豊かに向かうでしょう。