2018年2月28日水曜日

[6272] 現代アーティスト

●現代アーティスト
 最近の作品が猫の檻から出たせいか、あるところの肩書に『現代アーティスト』と記された。どうも違和感があるので、ただのアーティストにしてもらった。
 『現代アーティスト』などの肩書きはどうもいかがわしい。名乗る90%は嘘っぽい。あとは美大の権威と政治がちらつく。あらゆる捕われから自由で差別のない多様性を目指し猫作家やってたのに、それが息苦しいからと今度は現代アートなどの獣の檻に入れられては元も子もない。自由でいなけりゃ。
 そこで楽しい肩書を考えてみた。他に誰もやってない新しい『ペリペリ画法』を編み出したから『ペリペリスト』。でもね、自分で編み出した技法とはいえ、可能性豊かな将来未知数の己を、今の技法で縛るのはつまらん。
 ところでこのペリペリは塗って剥ぐという『プラスマイナスゼロ行為』。プラスとマイナスを俯瞰して眺め、全部合わせる。するとゼロになるはずなんだけど…、そこで何かが変化する。プラスでもマイナスでもない変化が起こる。ここが面白い、興味深い。
 そこで『ゼロリスト』はどうだろう。新しいテロリストだったりして。

2018年2月27日火曜日

[6271] カービングとカーリング

●カービングとカーリング
新しいアイデアが浮かんだので、
数十年ぶりのカービングをしてみた。
カービングとは彫ることだ。
 ところで日本のカーリング競技が銅ということで、
米100俵の報奨米だって。
一人なら110年食える量。
一生食いっぱぐれがない。
羨ましいいい響きだ。
「腹減ったよー、母ちゃん」
「ひもじいよー、母ちゃん」がない生活だ。
 あとは電気代だな。
 僕のカービングも食いっぱぐれないように育てるのだ。

2018年2月26日月曜日

[6270] ファッション誌

●PURSUIT
2/22の絵日記の絵『パシュート』がずいぶん人気。
最先端モード系ファッション誌の表紙にしてみました。
右下の4月の個展案内は本当です。

2018年2月25日日曜日

[6269] 位置について

●スピードスケートは好きだな。
昔、清水宏保の走る姿を
ビデオに収め何度も見ていた。
彼の姿の中で一番好きなのが
『位置について ヨーイ ドン』の
『位置について』だ。
このニュートラルな
全てが抜けたような
立ち姿が美しい。
好きだなぁ。

2018年2月24日土曜日

[6268] アルバムジャケット

●アルバムジャケット
今年1月1日
いきなり「アルバムジャケットにわじんの絵を使わせて欲しい」とサンプラザ中野くんから連絡があった。
元旦にだよ! 素晴らしい! できた人間だなぁと思った。
 『Runner』です。
初回盤(CD+DVD)には走るウサギ、とととと兎ーっと。
通常盤(CD)には走る馬、ババババ馬ーっと。
発売は2018年4月11日です。
 感謝。
*絵について*
馬は『主客逆転画法(絵日記2/21に説明あり)』によるイラスト。ウサギは最近メキメキ成長している『ペリペリ画法』のイラスト。
みなさん二つともよろしくお願いします。

2018年2月23日金曜日

[6267] 神々しい

●神々しい
『猫神様』は仏像と猫の合体作品だが仏像に傾きすぎて仏教的作家に見られてしまった。別に何に見られようといいのだが、宗教書や昔の仏像やその雰囲気をなぞることには違和感がある。学ぶのはいいが神憑りや虜になってはいけない。同時にもう一方側の猫にあまりに近づき過ぎたため逆に猫に捕らえられ縛られてしまった。そこでそこからも離れることにした。これは困難だったが、うまい具合に『オレ被り』で脱出した。その後は自由の道をまっしぐらに進んでいる。もし己の内なる神と外部の神をスパークさせたいならこっちの方向だ。
 今日こんな英語の文を覚えた。
Every child is an artist. The problem is how to remain an artist once he grows up.    by Pablo Picasso
 子供がすごいとは思わないし、子供を真似ることもいいとは思わない。しかし子供の持つあの無邪気さや好奇心旺盛さは神々しいと思う。

2018年2月22日木曜日

[6266] パシュート

●パシュート
3人一緒に滑るパシュートというスケート競技。ずいぶん前になるが、この辺りの畑で普段でも腰が伸びることのないお婆ちゃんがいた。婆ちゃん3人の並んでいる映像が猛スピードで脳を過った。

2018年2月21日水曜日

[6265] 主体と客体

●主体と客体
 絵のちょっとした説明。
 この絵は人物の顔や手や足、つまり皮膚は下書きの色のままで描いていない。皮膚以外の帽子やシャツや周りのダイヤモンドの光の屈折などを描いている。まあ目鼻などは描いたけどね。一般的には主役の人物を注意深く描いて周りは適当だったりする。この絵はまったく逆。
 主体と客体、中心と周辺、人間と環境などの関係がある。僕は環境を描くことによってその中にいる人物が生きることを示した。
 22日から丸の内丸善に展示します。もう一点『帰郷』という絵もこの技法です。じっくり観察してください。

2018年2月20日火曜日

[6264] 動物園

●動物園
社会の右や左は『知っている』
上も下も『知っている』
中心も周辺も『知っている』
人はその『知っている』どこかにいる
その中であっちこっち彷徨っている
狭い空間では息苦しい
奪い合ったり
優劣つけたり
いがみ合ったり
まるでていが悪い牢屋だ
息苦しい原因は『知っている』意識だ
本当の一歩先は誰も知らない
それを『知っている』なら
未知だった一歩先が既知になり
狭い『知っている』空間に逆戻り
あたかも同じところを
何度何度もぐるぐる回る
動物園の檻の中の動物のように
マンネリズム
誰もあなたのことを『知らない』
同じようにあなたは誰のことも『知らない』
過去もよく知らないのだから
未来など当然『知らない』
『知っている』をペリっと剥がす
『知らない』ところへ一歩
知ることよりまずはその一歩
そこが檻の外だ
振り返らずにもう一歩

ついでにもう一歩

2018年2月19日月曜日

[6263] 感受性

●感受性
大人より子供の方が感受性が豊かだ。
子供より胎児の方が感受性が豊かだ。
胎児より受精卵の方が感受性が豊かだ。
受精卵よりそのちょっと前
そこの感受性が最も豊かだ。
感受性はここから生まれるのだろう。

2018年2月18日日曜日

[6262] フラクタル

●フラクタル
チョコの前でメガネのレンズを拭いていたら
「ソレにゃにだ? おい」と興味津々。
メガネを掛けて目を合わせたら、目ん玉丸くして、
「おっ! にゃんだ? おい」
チョコはまだ2歳になってない。
好奇心が旺盛なのはワシと同じでいい。
しかしこいつには探究心がない。
ふふふ、バカチョコめ、どけ!
六本木での展示の新作ができた。
フラクタルもどきでタイルもどき。
名付けて『フラクタイル』。
ぐふふ、ペリペリ新境地に入りそうな予感。
チョコ! これが探究心じゃ!
「ふん、思い付きだろ、ダジャレだろ」
ふふふ、バカめ! 無限なのだ!

2018年2月17日土曜日

[6261] 展覧会案内

◉展覧会案内
*Cat アートフェスタ 2018*
[丸善丸の内本店 4Fギャラリー]
この会場の入り口で小さな個展をします。
『恋と猫とダイヤモンド』展
自分ではなかなか良いタイトルだと思っているのだが、
他人にはうすら笑われているような気もしないではない。
そんなこんなを含めていいタイトルなのじゃ。
それにも増してこの絵の人物のお互いの手が好き。
とても気に入っている。
この絵はダイヤモンドの形の木製パネルに和紙を貼って水彩で描いた結構大きな絵だ。
会場の入り口にドーンとあって、誘っています。
ぜひ入場して見てください。
他に東京では初発表のペリペリ画10数点展示します。
●東京都千代田区丸の内 1-6-4
2018年2月22日(木)~ 28日(水)
9:00~21:00(最終日16:00閉廊)
よろしくです。

2018年2月16日金曜日

[6260] 春かしら

●春かしら
夜まで薪ストーブをつけなかった。
暖かいですね。
Spring has come.
Spring 恥ずかしい
Spring 恥かく
Spring 弾けろ
ワン、ワン

2018年2月15日木曜日

[6259] コーヒー

●コーヒー
朝のコーヒーの最初の一口。
飲む度、生き返るような気持ちになる。
何が美味いのか? 
コーヒーはわからん。
そう思いながら
いつも飲めば生き返る。
緑茶や紅茶は普通に美味い。
しかし生き返る感覚が小さい。
僕にとってコーヒーは妙な飲み物だ。
今日は企画提案中の
近所にある美しき建物『伝承館』
そこでのコーヒーとアート展『ソバカス』
打ち合わせ。
この絵、妙に気に入っている
全体像アップ。

2018年2月14日水曜日

[6258] 今

●今
休む『今』が
無くなったら
なんのための未来よ。
未来だって
『今』よ。

2018年2月13日火曜日

[6257] 変貌

●変貌
膝が痛くて朝は歩きにくかった。
この雪かきの時期、長引いてしまうのか
困ったなと落ち込む。
昼から、5月に六本木で催す
企画展に向けての絵の撮影。
この展覧会は僕とFとで作った
二人ユニットの新企画なのだ。
これまでになかった試みなのでワクワク。
そのあと膝が心配だが雪かき
ところが、おお! 膝が痛くない。
毎日の雪かき大汗で筋骨隆々
治癒力が増しているのかもしれない。
僕の身体は冬に筋肉が膨らんで、
夏にスリムになる。
なるほど
この土地にあった動物に変貌している気がする。

2018年2月12日月曜日

[6256] 大雪だー

●すごい雪だーー
東京に雪が降った時、
住人たちが右往左往しているのを見て、
大笑いしたもんだから、
大雪将軍がとんでもない雪を持ってやってきた。
人の不幸を笑うもんではないな。
今度から笑いを堪えようと思う、がはは。
大量に積もった雪は粉っぽいのに溶けやすい。
屋根の雪が一気に落ちて、屋根と地面が繋がった。
ソリで滑ろうとソリを探したが、
なんと雪に埋もれた倉庫の中。
来年は表に出しとこうと思う。
一日二度の雪掻きで膝腰が痛い、
それに筋肉痛、
久しぶりにヘトヘトです。

2018年2月11日日曜日

[6255] 知らない

●お互いの理解
「Aは音楽は歌謡曲だと思っている。Bは若い頃から就職もせずに音楽に触れ合いながら多くの国を旅した。世界には歌謡曲、演歌、サルサ、ロック、パンク、ホーミー、レゲエ、ボサノバ、他にもぐちゃぐちゃいろいろある。BがパンクをAに示しても、音楽は歌謡曲だと思い込んでいるのでなかなか通じない。そこで歌謡曲や演歌やロックやパンクの奥底にある『音楽』とはなんだろうと考えてみる。そこをAに示せば、思い込みを外し音楽を解ってもらえるのではなかろうか。情報としてはAはパンクを「知っている」と答える。でもその「知っている」はセックスをしたことのない人が『sexの仕方』という本を読んで「sexを知っている」と言っているのと同じ意味合いだ。情報で生きている人たちはそれで会話が通じるだろうが、Bには通じない。ため息だ」
 僕らは誰もが子供の頃、何も知らなかった。そこで知らないことに興味を持って勉強したり経験したりする。年を取り地位も出てくると大人としてプライドとして「知ってるよ」と言いたい。だが「知らない」ことが探究心や好奇心や子供心にはすごい刺激的なのだ。「知らない」ことを探求すると『源』のようなところに行き着く。冒険だね。それがとりあえず今、僕の発見した『プラスマイナスゼロ』というコンセプトで『ペリペリ画法』だ。今後どうなるか「知らない」。その「知らない」が大事だ。探求好奇子供心だからね。それを思い出してほしい。
 こんな言葉がある。
『知ることとは自分がいかに知らないかを知ることである』

2018年2月10日土曜日

[6254] breakthrough

●breakthrough
言葉で自分の
位置を固定して
考えに固執して
少々優秀に振舞って
孤立していることに気づかず
いつの間にか
石の壁を作っている
結果
外からの陽が射さない
………………………
壁に穴を開けて
新しい風も入れ
少し空気を掻き回してみる

2018年2月9日金曜日

[6253] 都会の男女

今日は東京から仕事関係の人がやってきた。
メールでやり取りはしていたが、
女性というだけで顔も年齢もわからない。
ブーなのか、ベッピンなのか? 
駅まで迎えに行く車の中でSSに
「顔見ても笑ったらダメだからね」と釘を刺した。
それにしてもこんな雪多いド田舎に、
人など滅多に訪ねてこない山奥に、
東北など一度も来たことのない
都会生まれの洗練された若者が来てくれるなんて、
あ~、嬉しいこと。
いい感じの若者で楽しかったさ。
夜新幹線で帰って行った。
 オーイ、元気でな、また来てけろなーーー

2018年2月8日木曜日

[6252] お爺ちゃーん

近所のおじいさんが大根と白菜を山のようにくれた。
「なくなったらまた持ってくるよ」だって。
ありがとう、おじいちゃーーーん!

写真:『真珠の耳飾り』のフェルメールと楳図かずお先生

2018年2月7日水曜日

[6251] 宇宙船わじん号

●宇宙船わじん号
「10枚絵を描くこと」と他人に言われたら気が滅入る、うんざりだ、描きたくない。言われなきゃ10枚ぐらい描いちゃっている。そういう自主性が大事だ。でも自主的なんだけど「10枚絵を描くこと」と自分で自分に命令しても、やはり気が滅入るので描きたくない。結果は同じ10枚の絵なのに。
 だから『描く』と『描かない』というのが意外と重要な課題になる。『やる気がある』と『やる気がない』の関係みたいなものだと思った。
 この確か(プラス)であって、不確か(マイナス)な人の内面をクリアできる、どこにもない自分独自の技法を探求する。自分の根底から出てくる技法だ。その技法で旅に出る。宇宙船を手に入れるようなものだ…ここが宇宙だから。中途半端な技法を自分の船だと勘違いしていてはダメだ。違和感があるはずだ。その船では遭難するかもしれない。沈没するかもしれない。そんな船をペリッと剥ぐことも大事だ。それゆえにペリペリ画法なのだ。それに乗って一歩先を発見する。一歩先に左右はない。

2018年2月6日火曜日

[6250] 一歩先

●一歩先
 去年の個展『STOP』では、『プラスマイナスゼロ』のコンセプトで社会の気になる出来事を解釈してみた。この社会に住んでいる限り、たとえ表面的に無視していても、この社会の何かしらの影響は受けている。ペリペリ画法をなすがままにやりながら、その技法の様々な要素から思考を膨らまし、いろんな事柄の解釈が進んだ。洗濯物と依頼心はリンクすることが見えてきたし、薪割りと原子力もリンクしていることがわかった。(これらの考察はワガジン7にまとめた)
 個展後、自分の解放のためにこれまであまり表現していなかった自分の内部の未知の部分である『暗』部をペリペリ画法で暴き出すことを試みた。猫メインで作品制作していると、この暗部が無意識に忌み嫌い臭い物と思い込み蓋をしてしまう。いつの間にか蓋がどんどん厚くなる。これでは真の現実にも蓋がされ、幻の社会を追うようになって心に葛藤や争いが起こり、息苦しくなる。今は暗部を抵抗なく描けるどころか感動さえ沸き起こるから蓋はペリッと剥がれたのだろう。もう明暗はない、と同時に透明な軌道の上にいることを感じる。もう社会を解釈したりなぞるのではなく、今は社会や自分の内面の一歩先を創造している。

2018年2月5日月曜日

[6249] 器用貧乏

●器用貧乏
『器用貧乏』ってのがなんとなくわかった気がした。実際、それほど器用というわけでもなく、それほど貧乏というわけでもない。そういうネーミングが合いそうな人なんだ。なんでも自分でしてしまう人だね。なんでも解っていて、なんでも自分で決めるから人の助言を無視する。自立心があっていいのだが、少々意固地に見える。そのため他人がもう助言を言わなくなる。手伝いもしなくなる。結局誰も相手にしなくなる。逆に何もできないのに素直で周りの助言を聞き入れるし、面倒見たくなるようなオーラーを出している。こっちの方が精神は豊かそうだ。人は助言を聞いて協力し合えばもっと豊かになるんだと思う。『器用貧乏』って聞く耳持たない自分本位で頑固な人だと思ったね。
 あっ! ワシだ! 
『六十にして耳順う』だったわ。

2018年2月4日日曜日

[6248] 廃棄

●廃棄
『恵方巻き』の行事に興味はないが大量に作って大量廃棄ってのがなんとも問題だ。
 僕らの仕事でもイベントがあると大量にものを作る。若い頃はエネルギーがあるからいろんな作品に挑戦する。そのうち自分の売れ筋が見つかり、イベントに向けて大量に作る。その当時は大量に作ることで技術も向上するし自分のアイデアと腕だけで稼げる事は自信につながる。余っても恵方巻きと違って廃棄はない。しかし売れ筋よりも探求作品に力を入れたい。だがそのような探求作品がすぐに経済を救うとは限らない。だから探求作品制作資金が必要になる。制作費を得るために売れ筋を作る。しかし今度はいつまでもそれが売れるわけでないので新しい売れ筋を考案しなければならない。いつの間にか売れ筋目当ての頭と体になってしまうことに危惧を抱く。このままだと精も根も尽きた僕は役立たずとして恵方巻きと同じように廃棄されるだろう。
 己が社会に廃棄されるその前に、そんな社会を被った自分自身を自らペリッと剥がし廃棄し、誰もいない何もない全く未知の広野を清々しく歩くことだ。

2018年2月3日土曜日

[6247] 腐る=プラス

●腐る=プラス
 薪ストーブの薪はいっぱいあればいいというものではない。まあ2年分程度だ。それを1年以上乾燥させなければならない。だからとりあえず毎年2年後の暖房のために薪を確保し薪割りをする。2年分というのはそれ以上あると薪が腐るからだ。これがリズムになる。ところで腐るというのは困るからマイナスイメージ、腐らないプラスのお金を貯めて灯油や電気を暖房に使った方がいいと思う。
 ところがここでもプラスとマイナスが逆だということに気づいた。
 『腐る』のはプラスなんだ。ある意味生きている証拠だからね。腐らない石のようでは死んだも同然。生きているのに死んだも同然では息苦しいだろう。
 この間『雪かき』はプラスだと発見した。結構僕らは感覚的に物事のプラス・マイナスを勘違いしているような気がする。だから『逆転の発想』が明るい閃きに見える。多分当たり前のことに気付いた瞬間なんだろうと思う。
 そんなことに気づき、改めて勘違いから脱してみると意外と心地いいことがわかる。
「コノハナノサクヤヒメとイワナガヒメの姉妹でプラスマイナスゼロだよ、ニニギ」

2018年2月2日金曜日

[6246] ワイエス

●壁
これぞと思う一枚の絵ができるたびに
似たような百の絵が思い浮かぶ。
これぞと思う考えに心奪われるたびに
似たような百の言葉で身を守る。
それが頑丈な城壁になる
未来の安心が手に入る
でも
壁で先が見えなくなる
だから
壁に窓や扉を作る
たまに外に出て
外から城壁を見てみる
それが個展だ
その後、壁を背に
前に進む
ぐぐぐぐっと

2018年2月1日木曜日

[6245] 暴く

●暴く
 雪景色を眺めていて、雪が降るのがプラスで、雪かきがマイナスだなぁとそんな風に思っていた。
 ふと、これって逆じゃないか! 
 ペリペリ画法のコンセプト『プラスマイナスゼロ』は紙に絵の具を『塗る』・『剥がす』という行為から発見したコンセプトだ。『塗る』がプラスで『剥がす』がマイナスだ。別に問題は感じなかった。
 しかし雪が降るのは庭を雪で覆うようなもの。雪かきがその覆い隠された庭を暴き出すこと。同じように『塗る』という行為は何かを絵の具で覆う。『剥がす』という行為は覆われたものを暴く。暴き出す方がプラス行為に感じる。つまり雪かきや『剥がす』ほうがプラス行為、オープン感覚なのだ。
 ペリペリ画法は剥がし暴いてオープンマイマインドスッキリゼロの肯定的行為なのだ。
 例えば既成概念でガチガチになった不自由や嘘を暴き自由になるような感覚。
 僕の根っこにはそういう暴きたい願望や方向性があるんだろうと思った。
 『覆う』より『暴く』方向性の絵を見慣れることの方が自由が身につくように思った。